「はやとくんは生まれる前に障がいを持っていることがわかり、そしてたくさんの障がいを持って生まれてきました。おうちに帰ってきたときは大変だったけれども、たくさんの人に愛されてこの子の人生は幸せだったし、私たち家族も幸せだったんです。」
定期健診で医師から告げられた赤ちゃんの異常。無事に産まれても平均存命3~4カ月。「家族いっしょがいい」と出産から自宅での生活、そして看取りまで、命と向き合った家族の300日間。はやとくんとその家族を支えた医師・看護師の二人三脚は読んでいて心を打たれる。
はやとくんの死からはじまった曹洞宗住職との心のふれあいは、藤田さん一家の「喪失感」を、死のあともつながっている「いのちの交感」へと向かわせた。