ハンディなフィールド・ワークの引として2008 年の初版以来7刷を重ねた本書は、化類学や俗学の初学者向け副読本としてだけでなく、理系のフィールド・ワーカーにも、地域づくりや援助、医療・看護・福祉のケアの現場でも広く読まれてきた。今や誰もがする運転にフィールド・ワークを例えるなら、この本は免許更新時にせられる交通事故のビデオだ。今回(2023年4月)の増補で、宮本常の初めてのアフリカでのあたたまるエピソードと、1978年からコンゴ主共和国に通って“系アフリカ”となった安渓遊地・安渓貴のアフリカ経験を加え、異化体験の多彩さを踏まえて、万の事故にも絶対にひき逃げしない覚悟はあるかを問う。