<日清・日露戦争から、太平洋戦争へ 戦争の真実に迫る高校生たちの物語>
アメリカ・トルーマン大統領は、広島の原子雲の写真を見せられて、
『原子雲の下に女と子どもがいるのか、そんなばかな』と絶句した。それは——
東京の高校二年生6人が修学旅行で広島の似島を訪れることから始まる物語。
似島は日清・日露戦争では検疫所の役割を担い、原爆投下後にはおおくの被爆者、
それも幼い子どもたちが運ばれてきた島です。
1万2000発の核兵器をつかわせないために、高校生たちは歴史クラブを立ち上げ、
明治から昭和にかけての歴史を学び、真実をひも解いていく。
日清・日露戦争はだれが仕掛けたのか?
どうして太平洋戦争はすぐに終わることができなかったのか?
なぜ広島に原爆が落とされたのか。
本書は、歴史書と青春小説が融合し、近現代史が小説で学ぶことのできる作品です。