"「メリトクラシー=能力主義」という言葉の由来となった本書は、半世紀以上も前に、早くも2034年という年を見据えて社会再生の可能性を示してくれた、科学的啓蒙書にして強烈な風刺文学。原書は1958年にイギリスで出版され、’82年に日本語版も刊行された。
「本書は確かに古い。(中略)まだ第二次大戦後の戦後民主主義の出発の時代の書物である。だからこそ、著者はその将来に本質的な夢を感じ、またその本質的悪徳に気づいていたに違いない。民主主義の『初心』が本書を生み出したと言っても過言ではない。いま我々は初心に戻らなければならない。そうしなければ現代人は、もう未来を創る能力を失うだろう。」 執行草舟「解説復刊に寄せて」より"