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かつて、東京に、こんな戦争孤児施設があった

かつて、東京に、こんな戦争孤児施設があった

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商品説明
 戦争孤児施設は戦後社会的養護の源流である。そのようななかで、児童福祉の歴史に刻まれることなく、忘れられている施設は少なくない。
 児童福祉の現場に身を置いてきた筆者が、長年にわたり戦争孤児施設に関わる資料蒐集と調査に当たってきたのは、戦火をくぐり抜けた子どもたちが、いかなる事情で施設に保護され、そこでどのような生活をしていたのか、その歴史的事実を知り、学ばなければならないと思ったからである。
 戦後80年の今日、本書は、とりわけ社会的養護に携わり、子どもたちの自立を期待しながら、生活を共にしている職員の皆さんに読んでいただきたいと思う。
目次
第Ⅰ部 東京都の直営施設
 第一章 箱根児童学園―地元の理解が不十分なまま終焉を迎えた“旅館施設”
 第二章 あづさ園―里親委託に主力を注いだ九年の施設養護
 第三章 沼津児童学園―施設養護のあり方をめぐり、積惟勝が東京都に挑んだ一一年
 第四章 萩山学園―島田正蔵と少年教護院付設での三年七か月の生活教育
 第五章 七生児童学園―不就学のまま「精神薄弱児施設」に転換された一八年
 第六章 中井児童学園―“豪邸”に創設され、後に職業補導に転換した女子施設の行方
第Ⅱ部 東京都の民間委託施設
 第一章 聖十字学園―国会で糾弾された悪徳財団法人と都外委託施設
 第二章 愛聖園―山口リョウと「精神薄弱児施設」甲の原学院、富士聖ヨハネ学園と継承された六二年
 第三章 六華園―少年保護事業から転換し、個人経営した東福義雄・隆子夫妻
 第四章 治生学園―沖一道と日蓮宗寺院に間借りして営まれた施設養護の九年
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