第一章 時代を映す葬儀のカタチ
(一)お見送りの姿かたち
・一晩夜伽(前通夜)を務めた、我が師の父上の場合
・誰も呼ばないはずが人が集まってきた、我が師の葬儀
・参列者五人だけ、師の母上の一〇〇歳の葬儀
・参列者の数に驚いた、九十二歳の叔母の葬儀
(二)会葬者の人数を読む
・希望の五倍の香典返しを用意した友だちのお兄さまの葬儀
・直葬だったけど自ら読経
・お見送りは私が。息子の嫁の祖母の葬儀
第二章 知っておきたい葬儀のあれこれ
(一)葬儀の前に
・自宅で亡くなると、さぁ大変
・死亡診断書か死体検案書か
・埋葬許可書があってはじめて納得
(二)いざ葬儀、そのときに
・ブラック葬儀屋のカモにならないために
・一番いいのは生前戒名
(三)葬儀会場はどこ?
・自宅葬儀をするには
・マンションは葬儀屋泣かせ
・葬祭場選びにはちょっとしたウラがある
(四)火葬と土葬
・日本は火葬が九九.九%
・ムスリムと土葬
・総額二十万円以下の葬儀はありえない
・副葬品で大爆発!?
(三)葬儀の後で
・義理を欠くと一生後悔する
・仏壇と位牌、さぁどうする
・形見分けと遺品整理
・相続、まずは故人の戸籍を揃えることから
・相続財産の確定
第三章 お坊さんもいろいろ、お寺もいろいろ
(一)お坊さんもいろいろ
・若くして「先生」と呼ばれるお坊さん
・葬式坊主と蔑まれるお坊さん
・説教上手のお坊さん
・藥師寺のお精進料理
(二)お寺の行事とお坊さんの役割
・お施餓鬼
・「お経の配達」「カママエ」「歌詠み」
(三)お経とは何か
・タイの托鉢僧と僧伽(サンガ)
・マイお経の勧め
・人は人とのネットワークで生きている
第四章 送る人も送られる人も高齢化
(一)高齢化社会のお葬式
・一〇〇歳まで生きるということ
・団塊の世代の高齢化
(二)高齢化を支える医療制度
・国民皆保険
・急性期医療
・緩和ケア
・終末期医療
・お迎えが来る
・「不健康な九年」をどう生きる?
(三)日本の介護問題
・世代間扶助が基本の日本
(四)サザエさん一家に見る介護問題
・三世代同居
・波平さんとフネさんが同時介護になったら
・介護施設入居か自宅介護か
(五)ドイツの介護事情
・介護の担い手は?
第五章 葬儀は国のかたちを映すもの
(一)日本と中国の世界観の違い
・孔子様は葬儀屋?
・儒教と易姓革命
・日本には儒教が入り込む余地はない
・現在の中国は「強欲資本主義的独裁社会」
(二)日本人の信仰心をつくったもの
・ペットと一緒のお墓に入れる
・日本人は感謝で供養を表す
・日本人には宗教心がないか?
・日本は仏教の徒か、神道の徒か?
・行き着いた人口の一極集中
・日販人に流れる縄文からの時間軸
(三)仏教との付き合い方
・仏教の伝来
・金の輸出とお経の輸入
・空海の密教世界とは
・キリスト教の伝来
・キリスト教の変容と受容
解説 宮崎正弘