超高齢化社会を迎えた日本、近年中高年の方に、口腔乾燥症(ドライマウス)に悩まされる方が多くなりました。原因は様々ですが、特に多いのは加齢による唾液腺の機能低下です。唾液の分泌量が減ると乾燥により口の中や舌に違和感や痛みを感じるだけではなく、唾液が持つ自浄作用が弱まり、「虫歯」や「歯周病」等の様々な病気のリスクが高まります。消化酵素の減少により、吐き気や消化不良を引き起こす事もあります。そして、高齢者が気をつけたいのが「誤嚥性肺炎」です。食べ物が飲み込みづらくなり、誤って食べ物が肺に入るリスクが高まるのです。
本書では、東洋医学の「体の機能そのものを根本から正常に戻す事によって症状改善を図る」という観点から「口腔乾燥症」の改善法を考え直しました。私達に本来備わっている「自然治癒力」を回復する事が、症状改善の道である事を分かりやすく解説しています。
また、監修者である医学博士・鷹羽裕之先生のご協力のもと、「口腔乾燥症」の特徴的な症状に改善が期待できる自然の有効成分も紹介しました。最後の章では、自然の有効成分を活用して口腔乾燥症のつらい症状から解放された方々の体験談も紹介しています。