本書は、法的思考の姿を3Dグラフィックス(表紙カバーの図参照)で示すものであり、初出当時ベストセラーになった法律の学習参考書である。前半は、観念と対象の関係という思考の本質に遡った上、対立利益の調和を図ろうとする法が規定する観念の世界と、現世界に唯一無二の事案が有する個性あふれる対象の世界とを精緻に編み込もうとする法的思考の姿を、3Dグラフィックスでビジュアルに解説するものである。後半は、司法試験1回合格に至るまでの一受験生の具体的な体験や思索の痕跡がありのままに残されており、司法試験合格体験記としても読めるものである。
本書は、3Dグラフィックスを使用した新しい学習方法によってビジュアルに法の理解を深めたい方々、法の枝葉末節が気になり袋小路に迷い込み、法の全体像を把握する手掛かりを探している方々、知識の詰め込みを求めるのではなく、問題解決能力を磨くために自分自身で考える力を身に付けようとしている司法試験受験生等の方々に、特に参考になるように思われる。