エッセイとは?意味・特徴・小説との違い&おすすめ本30選【初心者向けガイド】

2026-06-25

エッセイとは?意味・特徴・小説との違い&おすすめ本30選【初心者向けガイド】

エッセイとは何か、意外と説明できない人も多いのでは?この記事では、「エッセイ」の意味・語源から、小説や随筆との違い、特徴的なジャンルまでをわかりやすく解説します。初心者でも理解しやすく、読みたくなるエッセイ本30選も紹介しているので、読書の入り口としてぜひ参考にしてみてください。

  • 【初心者向け】エッセイとは?意味・定義・語源をやさしく解説
  • エッセイの特徴とジャンル
  • 小説・コラム・レポートとの違い|エッセイの特徴を他ジャンルと比較
  • エッセイを読む魅力とは?小説よりも気軽で心に残る読書体
  • 初心者におすすめのエッセイ本30選|書店員がジャンル別に紹介!
  • 【まとめ】エッセイとは何か?ジャンルの魅力とおすすめ本を通して見えてくること

【初心者向け】エッセイとは?意味・定義・語源をやさしく解説

エッセイの語源と意味

エッセイという言葉には、書き手の「試み」や「試行錯誤」の意味がこめられています。語源はフランス語の“essai”(試み)で、モンテーニュの随筆集『エセー』が由来とされています。また英語圏では「essay」は学校での作文や学術的な論文を意味することも多く、日本語でいうエッセイとは少しニュアンスが異なります。

エッセイと随筆の違いとは?古典との使い分けを解説

「随筆」は徒然草や枕草子のような古典に代表されるように、自然や人間観察を情緒豊かに綴る形式。文章にはしばしば雅やかな表現や教養的な含みがあります。一方「エッセイ」は、現代では、日常のささいな出来事や心の揺らぎを自分の言葉で綴る、より私的でカジュアルな文体が主流です。

エッセイと小説の違い|フィクションとの違いを初心者向けに整理

小説はフィクションで構成され、登場人物や会話によって物語展開していきます。一方、エッセイは基本的にノンフィクションで、筆者自身の体験や思いが中心。物語性にとらわれず、日常のひとコマや心の動きを自由に綴れるのがエッセイの魅力です。

エッセイの特徴とジャンル

「どこかの誰かの、リアルな気持ちや体験」。エッセイの魅力は、その主観的で等身大の“語り”にあります。ここでは、エッセイならではの特徴や、どんなジャンルがあるのかをご紹介します。

エッセイの特徴とは?ノンフィクションとの違いや読みやすさの理由

エッセイの魅力は“自由さ”にあります。日々の気づきや感情を、形式にとらわれず書き留められるからこそ、短くても深く心に残るのです。主観的で等身大の視点で描かれ、共感されやすく、気軽に読める点も人気の理由。スキマ時間に読める読みやすさも、忙しい現代人にとっては大きな魅力です。

エッセイの種類・ジャンル一覧|コミックエッセイ・パーソナル・旅行など

エッセイには、書き手の表現スタイルや題材によってさまざまなジャンルがあります。たとえば、自身の体験や感情を綴る「パーソナルエッセイ」、社会や時事問題に切り込む「コラムエッセイ」、文章とイラストを組み合わせた「コミックエッセイ・エッセイ漫画」などが代表的です。書き手の語り口そのものが魅力となるのが、エッセイというジャンルの豊かさです。

小説・コラム・レポートとの違い|エッセイの特徴を他ジャンルと比較

エッセイって、小説やコラムとどう違うの?と感じたことはありませんか?このセクションでは、似ているようで異なるジャンルとの違いを整理しながら、エッセイの特徴をより明確にしていきます。

小説との違い

小説はフィクションで構成され、登場人物のやりとりや物語の展開が中心です。一方、エッセイは現実に根ざした筆者自身の体験や思考をもとに綴られ、構成にも自由度があります。小説のように起承転結が明確でなくても、日々の感情や出来事の断片が読者の心をとらえます。

評論・コラムとの違い

評論やコラムは客観的・論理的に社会や文化を分析したり、論ずるスタイル。一方エッセイはもっと自由度が高く、筆者の感情や思考に寄り添った主観的な語りが中心です。正解や結論を示すのではなく、「こんなふうに考えることもある」と、読者にそっと語りかけるような柔らかさが魅力です。堅苦しさがなく、自分ごととして共感しながら読める点が大きな違いです。

レポート・論文との違い

レポートや論文は、特定のテーマについての事実やデータをもとに情報を整理・分析・報告するのが目的。客観性や構造の明確さが重視され、論理的な展開が重視されます。一方、エッセイは筆者の感情や視点を軸にした「読み物」であり、構成や形式にも柔軟性があります。読者の共感を呼ぶ語り口や、自由な表現が特徴です。

エッセイを読む魅力とは?小説よりも気軽で心に残る読書体験

「小説は少し重たく感じるけれど、誰かの考えや日常にふれてみたい」。そんなときにぴったりなのがエッセイです。ここでは、エッセイを読むことで得られる魅力を、読書体験としての視点から整理してご紹介します。

気軽に手に取れて、深く心に残る

エッセイは1話完結や短編形式のものが多いため、時間のない日々の中でも気軽に楽しめるのが大きな魅力です。短くても内容が濃く、日常の気づきや感情を綴った文章には、「これ、自分にもある」と共感できる瞬間があり、深く心に残ります。

他人の視点を知る楽しみ

エッセイは1話完結や短編形式のものが多いため、時間のない日々の中でも気軽に楽しめるのが大きな魅力です。短くても内容が濃く、日常の気づきや感情を綴った文章には、「これ、自分にもある」と共感できる瞬間があり、深く心に残ります。

他人の視点を知る楽しみ

自分とは違う人生を歩む誰かの視点に触れられることーーそれが、エッセイの大きな魅力です。普段は考えもしなかったテーマに共感したり、意外な価値観と出会ったり。読み進めるうちに、自然と自分のものの見方が少しずつ揺さぶられる、そんな体験が待っています。

読書初心者にも入りやすいジャンル

エッセイは、文章のリズムがやわらかく、物語のような構成に縛られないため、読書に慣れていない人でもすんなり入っていけます。エッセイ漫画や短編集も多く、移動時間や寝る前のひとときなど、生活のなかで無理なく“読む習慣”を育てられるジャンルです。

初心者におすすめのエッセイ本30選|書店員がジャンル別に紹介!

ここでは、「エッセイを初めて読む」という人におすすめな書籍を、書店員がセレクト!ジャンルを分けて3〜5冊ずつご紹介します。

不思議系エッセイ

「なんだかちょっと変。でもおもしろい」、そんな読後感がクセになる、不思議な世界観のエッセイを集めました。日常の出来事が思わぬ方向へ展開したり、現実と空想のあいだをゆらゆらと行き来したり。枠にとらわれない自由な発想や、独自の感性に触れたいときにぴったりのジャンルです。肩の力を抜いて、ちょっと風変わりな視点の旅を楽しんでみてください。

ねにもつタイプ
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ことばの食卓
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百鬼園随筆
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アメリカ
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タイトル

著者名

書店員コメント

ねにもつタイプ

岸本佐和子

人気翻訳家による奇妙でどこかおかしいエッセイ。ニグという名の架空の親友、ロープウェイ風呂とは何か?、ポケット富士山とは?次々に出てくる奇想の煌めき、奇妙な味わいの読後感。

ことばの食卓

武田百合子

「富士日記」の著者による、日常を超えた日常エッセイ。短編であり、エッセイであり、詩のようでもある創作エッセイ。シュールで不思議な感覚を味わいたい人へ。

百鬼園随筆

内田百閒

百間先生の事なので、もちろん借金にまつわるエピソードは秀逸。「間抜けの実在」などと、とぼけたタイトルで一読しただけでは何が主題かわからない話もありますが、じわじわと笑いがこみあげてきます。

アメリカ: 非道の大陸

多和田葉子

実際にアメリカに滞在した経験が元になっていると思うのですが、異国で感じるザラザラした感触が、ありありと感じられ、さながら異邦人になった気分が味わえます。

旅行エッセイ

旅先で見た景色、出会った人、ふと感じたこと…。そんな体験を、自分の言葉で綴ったのが「旅行エッセイ」です。観光ガイドとは違い、筆者の視点を通して世界の一部を覗けるのが魅力。
放浪的なひとり旅、文化人類学的な冒険、異国での暮らしの記録まで、旅の形はさまざま。旅に出たい気持ちをそっと後押ししてくれる1冊に、きっと出会えるはずです。

貧困旅行記 新版
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表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
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遠い太鼓
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女二人のニューギニア
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ヨーロッパ退屈日記
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ユルスナールの靴
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巴里ひとりある記
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タイトル

著者名

書店員コメント

貧困旅行記

つげ義春

漫画家つげ義春が、思いつくまま各地を放浪した場所でのエピソードを語る。彼の漫画そのままのような怪しい景色や町を旅歩きます。タイトルに貧乏と銘打っているように、全編を通して独特の雰囲気を感じさせる名エッセイです。

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

若林正恭

キューバ、モンゴル、アイスランド少し行きにくそうな場所で考えたあれこれ。写真も美しく青空が素敵です。若々しい感性あふれるエッセイ。

遠い太鼓

村上春樹

著者が実際に滞在し、暮らしていくなかでちょっとした面倒などにも巻き込まれていくが、その都度にじみ出るような著者ならではの見解が素晴らしい。異国で暮らすリアリティが味わえる紀行エッセイ。

女二人のニューギニア

有吉佐和子

実際にアメリカに滞在した経験が元になっていると思うのですが、異国で感じるザラザラした感触が、ありありと感じられ、さながら異邦人になった気分が味わえます。

ヨーロッパ退屈日記

伊丹十三

著者ならではの観察力と透明な文体で書かれているが、大げさで誇張された表現はなく冷静な描写と私見が続く。でもどこか著者ならではの惹きつける感性が随所に感じられる名エッセイ。

イリノイ遠景近景

藤本和子

リチャード・ブローディガンの訳者として知名度がある著者のアメリカ滞在記。ブローティガンの続編かと思うような一瞬の風景が切り取られていて味わい深い名エッセイ。詩情を感じる文章が味わい深いです。

ユルスナールの靴

須賀敦子

マルグリット・ユルスナールに魅せられて彼女の痕跡を辿るようにヨーロッパを旅するエッセイ。小説の物語の中にいるような無駄のない名文で綴られていく。ユルスナールへのリスペクトあふれる格調高いエッセイ。

巴里ひとりある記

高峰秀子

後書きにもあるように、日本から離れて憧れの地で生き生きとした感性を花開かせている著者の微笑ましい文章は、読むものに元気を与えてくれます。日本を離れて自分を見つめ直すと同時に、開放感を感じている著者の瑞々しいエッセイ。

アウトドアエッセイ

自然と向き合い、風や光の中でふと立ち止まって考えたことを綴る「アウトドアエッセイ」。 アラスカの原野や川辺のひととき、釣りや野生動物との静かな出会いなど、都会では味わえない、静けさと広がりに満ちた時間が描かれます。 自然が好きな人はもちろん、心をリセットしたいときや、内向きになった気持ちをそっと外に向けたいときにもおすすめのジャンルです。

旅をする木
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フィッシュ・オン
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タイトル

著者名

書店員コメント

旅をする木

星野和夫

アラスカが好きでこの地に住み着いた著者が日々触れ合う自然を瑞々しい文章で記している。自然の風景と自分の気持ちがシンクロしていくような文章が素晴らしい。遺作となった作品。

フィッシュ・オン

開高建

ウィスキーを片手に嬉しそうに語る姿が浮かんできそうな釣りエッセイ。ベトナムでのノンフィクションなども書いた著者だが、こと釣りに関しては子どものような無邪気な感性が感じられる。

木や花のエッセイ

植物と向き合うことで、自然の姿だけでなく、自分の内面にも静かに目を向けられる。そんな穏やかな時間をくれるエッセイを集めました。自然のそばで、静けさとともに過ごすような読書体験をぜひどうぞ。

園芸家12カ月
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木
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色を奏でる
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タイトル

著者名

書店員コメント

貧困旅行記

カレル・チャペック

最初から最後まで庭の花や木の苦労話が淡々と書かれていますが、よく読んでいると人生の喜怒哀楽について書かれているような気がしてきます。園芸エッセイなのに人生について励まされているような気がする名エッセイ。落ち込んでいる時に読むと救われます。

幸田文

木について書かれているが、その途中で人について人生について生きること死ぬことが浮かんでくる。幸田さんは木と対話しているようである。映画「パーフェクトデイズ」で役所広司さんが読んでいた本。

色を奏でる

志村ふくみ

染織家である著者は木や花と色について語る時に生き生きとした描写をする。自然の摂理がそのまま人の世界に現れるような一瞬の記録を無駄のない文体で綴っていく。静けさの中に厳粛さを感じるエッセイ。

食エッセイ

食べることは、生きること。そんな当たり前の事実を、そっと優しく教えてくれるのが「食エッセイ」です。
家族との食卓や旅先で出会った味、ひとりごはんの風景など、食べ物にまつわる記憶をたどる1冊は、読むだけで心がじんわりとあたたかくなります。料理が好きな人にも、ちょっと元気がほしい人にも、まずは気になる1冊から味わってみてください。

桃を煮るひと
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空気が静かな色をしている
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江戸の味を食べたくなって
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生まれた時からアルデンテ
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深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと
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タイトル

著者名

書店員コメント

桃を煮るひと

くどうれいん

桃を煮るというインパクトは、ささやかな中にも嗜好性の奥深さが感じられるのだが、それはそれとして「なんだ、恋か」と呟く著者の母親のエピソードが秀逸である。

空気が静かな色をしている-日々ごはん2021.7→12

高山なおみ

キューバ、モンゴル、アイスランド少し行きにくそうな場所で考えたあれこれ。写真も美しく青空が素敵です。若々しい感性あふれるエッセイ。

江戸の味を食べたくなって

池波正太郎

一瞬の味の切り取り方についての執念を感じると同時にそのさっと切り取った瞬間に料理だけではない何かをそこはかとなく感じさせる上手さを感じる名エッセイ。

生まれた時からアルデンテ

平野紗季子

一瞬の味の切り取り方についての執念を感じると同時にそのさっと切り取った瞬間に料理だけではない何かをそこはかとなく感じさせる上手さを感じる名エッセイ。

ごはんぐるり

西加奈子

ごはんをたべることは、どんな事でも思い出とつながっていくのだろう。それぞれの瞬間につながる思い出をそのまま封じ込めたエッセイ。

父のビスコ

平松洋子

同じ食についてのエッセイであっても、こちらは昭和を感じさせる食べ物とエピソードが描かれている。人生の時々に遭遇する偶然の食と出来事が折り重なって出来たような本

深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと

須賀敦子

マルグリット・ユルスナールに魅せられて彼女の痕跡を辿るようにヨーロッパを旅するエッセイ。小説の物語の中にいるような無駄のない名文で綴られていく。ユルスナールへのリスペクトあふれる格調高いエッセイ。

つれづれエッセイ

特別な事件が起きるわけではない、なんでもない日常。そんな日々のひとコマを、淡々と、ときにユーモラスに綴る「つれづれエッセイ」を紹介します。
心の揺れ、季節のうつろい、街の風景など。ページをめくるたび、まるで著者の暮らしをそっとのぞいているような気持ちに。忙しい日々のすきまに、気負わず読める1冊を探している人におすすめです

納税、のち、ヘラクレスメス のべつ考える日々
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その日暮らし
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京都で考えた
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もものかんづめ
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父の詫び状
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タイトル

著者名

書店員コメント

納税、のちヘラクレスメス

品田遊

現代のなんでもない日常、出てくるキーワードも最近のものばかりだ。それぞれの言葉がつながった風景は、奥行きのない平面のような風景であり、インターネットで映画を見ているような感覚で軽く読める事が逆に特徴となっている。

その日暮らし

坂口恭平

「自殺者をなくす方法」の章で書かれている「いのちの電話」にかかってくる人たちの話は、リアルで逃げ場がない現実を感じさせる。真摯に生に向き合って綴られた言葉は胸を打つ。

おぱらぱん

堀江敏幸

静かに語りかけてくる言葉は、どことなく雪に似たひんやりした冷たさを感じさせ、著者ならではの静けさと美しさを感じさせるエピソード。陰影のあるモノローグのエッセイの味わいは独特な風情を感じさせる。

京都で考えた

吉田篤弘

京都の町並みと著者の独り言がほどよくマッチして、呟くような言葉で綴られた何気ないエピソードは、イラストや想定ともよくマッチしており、大切にしたくなるような手触りを感じさせます。

もものかんづめ

さくらももこ

あれこれ子供のように思いつく色々とそのまま文章にしたような、サクマドロップのようなエッセイです。漫画を読むようにあっさり読めて、サイダーように爽快な読後感。

父の詫び状

向田邦子

「阿修羅のごとく」「寺内貫太郎一家」など昭和の頃の家族ってこんな感じだったなと思いながら懐かしい気分で読んで行くと、今はない風俗が蘇ってきます。

【まとめ】エッセイとは何か?ジャンルの魅力とおすすめ本を通して見えてくること

「エッセイとは何か」。 定義やジャンルの違いを知ることで、曖昧だった輪郭が少しずつ浮かび上がってきたのではないでしょうか。 エッセイは、 書き手の視点や感情に触れながら読むことで、私たちの暮らしや気持ちにも、そっと寄り添ってくれます。 そして、まずは気になる1冊を手に取ってみてください。それが、あなた自身の“好きなエッセイ”との出会いの始まりになるかもしれません。