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2025-08-22

ホラー短編集おすすめ15選|“1話5分”でゾクッと読める名作&入門書【書店員が厳選】

長編は重いけど“ゾクッ”は欲しい。そんなときはホラー短編集がおすすめです。
書店員が、1話5〜15分で読めて“怖すぎないのにちゃんと怖い”名作を厳選しました。寝る前や通勤、朝読書にもぴったり。まずは1話からどうぞ。

  • ホラー初心者にもおすすめ!短編集が選ばれる理由とは?
  • 書店員がセレクト!ホラー短編集おすすめランキング15選
  • もっとサクッと!“2〜5分で読める超短い怖い話”だけをまとめました
  • シーン別おすすめ|寝る前・通勤・朝読書
  • どんなジャンルがある?ホラー短編集の種類
  • まとめ|まずは1話から。怖いけど、読みやすい短編ホラーに挑戦しよう

ホラー初心者にもおすすめ!短編集が選ばれる理由とは?

「怖い話は気になるけれど、長編はちょっとハードルが高い」。そんな人でも手に取りやすいのが「ホラー短編集」です。なぜ短編集が読みやすくて、怖すぎず、初心者にも人気なのか?3つのポイントを紹介します。

短くて気軽に読める

1話完結で数ページから読める短編集は、まとまった時間がなくても楽しめるのが魅力。読書に慣れていない方でも、気軽に読書を始めやすいのが特徴です。

スキマ時間にちょうどいい

通勤電車の中や寝る前のひとときなど、ちょっとした時間に「1話だけ読もう」が叶うのが短編集の良さ。続きが気になって寝られない…という心配もなく、自分のペースで読み進められます。

“怖さ”の種類が選べる

じわじわ系、都市伝説風、どんでん返しのオチ系など、収録作品のジャンルが幅広いのも短編集の魅力。自分にとって“ちょうどいい怖さ”が見つかりやすく、ホラー初心者にもぴったりです。

「長編の世界にどっぷり浸かりたい!」という方は

関連記事:ホラー小説おすすめ

書店員がセレクト!ホラー短編集おすすめランキング15選

「ホラーは怖すぎて読めないかも…」という方から、「背筋が凍るほどの恐怖を味わいたい」という方まで。
ここでは、丸善ジュンク堂書店の書店員がセレクトした “怖さの強弱”や“読みやすさ”を考慮した短編集15冊 をランキング形式でご紹介します。

各作品ごとに

1話の目安時間

怖さ度(★1〜5)

おすすめ読者層

を明記しているので、自分にぴったりの1冊が見つかるはず。
寝る前に1話だけ読む、通勤電車でゾクッとする…そんな日常のスパイスとして、ホラー短編集を取り入れてみてください。

日めくり怪談

著者名1
    吉田 悠軌

/

集英社

/

¥638
めくるたび、どんどん怖くなる。1日5分の恐怖体験!

『一行怪談』で知られる怪談ライター・吉田悠軌による、書き下ろし怪談集。
すぐ読めて誰かに話したくなる怖い話、全62話を収録!

☆内容
■団地の封鎖された3階部分で目にしたモノ
■祖父が死ぬ前にかぶったお面
■「ママの顔、お尻みたい」
■とあるキャンプ場で繰り返される惨劇
■心霊動画に出て来た女
■子どもの頃に現れた、ずぶ濡れの母子の正体
■大人になる前に死ぬ、と予言された少女を救った秘策
■北海道の無人駅で、旅人が記したノート
■小人を見る女子大生
■オノシタキリコの話


☆著者について
吉田悠軌 (よしだ・ゆうき)
1980年東京都出身。怪談文化や都市伝説、特に実話怪談の収集と研究を中心に活動。メディアやライブ、執筆での発表も行っている。著書に『よみがえる「学校の怪談」』『ジャパン・ホラーの現在地』『教養としての名作怪談』『現代怪談考』『一生忘れない怖い話の語り方』『怪事件奇聞録』『京王沿線怪談』『中央線怪談』『一行怪談』『禁足地巡礼』など多数。
商品詳細を見る

1話5分で読める怪談を全62話収録。都市伝説・実話系のテイストで、YouTubeでホラー動画を見る感覚で楽しめます。テンポがよく、ゾクッとくる読後感が癖になる一冊。怖すぎないけれど確かに“何かがいる”気配が味わえます。

こんな人におすすめ:ホラースレや実話系動画が好きな方、久しぶりに活字を読む方

めくるたび、どんどん怖くなる。1日5分の恐怖体験!

『一行怪談』で知られる怪談ライター・吉田悠軌による、書き下ろし怪談集。
すぐ読めて誰かに話したくなる怖い話、全62話を収録!

☆内容
■団地の封鎖された3階部分で目にしたモノ
■祖父が死ぬ前にかぶったお面
■「ママの顔、お尻みたい」
■とあるキャンプ場で繰り返される惨劇
■心霊動画に出て来た女
■子どもの頃に現れた、ずぶ濡れの母子の正体
■大人になる前に死ぬ、と予言された少女を救った秘策
■北海道の無人駅で、旅人が記したノート
■小人を見る女子大生
■オノシタキリコの話


☆著者について
吉田悠軌 (よしだ・ゆうき)
1980年東京都出身。怪談文化や都市伝説、特に実話怪談の収集と研究を中心に活動。メディアやライブ、執筆での発表も行っている。著書に『よみがえる「学校の怪談」』『ジャパン・ホラーの現在地』『教養としての名作怪談』『現代怪談考』『一生忘れない怖い話の語り方』『怪事件奇聞録』『京王沿線怪談』『中央線怪談』『一行怪談』『禁足地巡礼』など多数。

1話の目安時間:5分
怖さ度:★★★☆☆(中程度/実話風のゾクッと感)

1話5分で読める怪談を全62話収録。都市伝説・実話系のテイストで、YouTubeでホラー動画を見る感覚で楽しめます。テンポがよく、ゾクッとくる読後感が癖になる1冊。怖すぎないけれど確かに“何かがいる”気配が味わえます。

こんな人におすすめ:ホラースレや実話系動画が好きな方、久しぶりに活字を読む方

怪談小説という名の小説怪談

著者名1
    澤村 伊智

/

新潮社

/

¥737
”小説” ならではの企みに満ちた“怪談” 全7編。深夜、疾走する車内を戦慄させた「高速怪談」、呪われた大ヒットホラー映画「苦々陀の仮面」、禁忌を犯してしまった夫婦と「こうとげい」、正体不明の殺戮犯「うらみせんせい」、作者不明の恐怖譚「涸れ井戸の声」他。謎めいた語りが恐怖と驚愕を生み、奇妙で不穏な空気と意外な結末に嫌な汗が滲みだす。著者真髄の大どんでん返し恐怖短編集!
商品詳細を見る

『ぼぎわんが、来る』で知られる作家による実験的短編集。タイトルの通り、怪談でもあり小説でもあるという構成が秀逸で、読み進めるうちにじわじわと不安が広がります。奇妙な語り口がクセになります。

こんな人におすすめ:ホラー初心者、実話っぽい話が好きな方

”小説” ならではの企みに満ちた“怪談” 全7編。深夜、疾走する車内を戦慄させた「高速怪談」、呪われた大ヒットホラー映画「苦々陀の仮面」、禁忌を犯してしまった夫婦と「こうとげい」、正体不明の殺戮犯「うらみせんせい」、作者不明の恐怖譚「涸れ井戸の声」他。謎めいた語りが恐怖と驚愕を生み、奇妙で不穏な空気と意外な結末に嫌な汗が滲みだす。著者真髄の大どんでん返し恐怖短編集!

1話の目安時間:10〜15分
怖さ度:★★★★☆(しっかり怖い)

『ぼぎわんが、来る』で知られる作家による実験的短編集。タイトルの通り、怪談でもあり小説でもあるという構成が秀逸で、読み進めるうちにじわじわと不安が広がります。奇妙な語り口がクセになります。

こんな人におすすめ:ホラー初心者、実話っぽい話が好きな方

幽霊物件案内

著者名1
    小池 壮彦

/

文藝春秋

/

¥869
商品詳細を見る

「モキュメンタリー」の元祖ともいえる著者が、心霊探訪の記録を元に書き下ろした“実録系”怪談。廃墟、事故物件、都市伝説の裏側など、ノンフィクションとフィクションの境目でゾクゾクさせてくれる作品です。

こんな人におすすめ:怪談と実話の中間が好きな方、リアルな怖さを味わいたい方

1話の目安時間:15〜20分
怖さ度:★★★☆☆(リアル寄りの恐怖)

「モキュメンタリー」の元祖ともいえる著者が、心霊探訪の記録を元に書き下ろした“実録系”怪談。廃墟、事故物件、都市伝説の裏側など、ノンフィクションとフィクションの境目でゾクゾクさせてくれる作品です。

こんな人におすすめ:怪談と実話の中間が好きな方、リアルな怖さを味わいたい方

読むゾゾゾ

著者名1
    村田 らむ

/

ワニブックス

/

¥1,320
ゾゾゾのお時間がやって参りました。

YouTubeチャンネル登録者数34万人!
廃墟や心霊スポットなど日本全国のゾゾゾスポットを巡りレポートする、
大人気ホラーエンタテイメント番組「ゾゾゾ」が待望の書籍化!

廃村で出演者失踪、呪いの廃神社、人体実験の噂の現場、
廃病院で恐怖の実証実験、廃ホテルで写真撮影……
行ってはいけない場所で起こった、恐怖の現象とは。
本当に怖い回だけを厳選して書き下ろした、リアルホラーエンタテイメント。

本書では、YouTubeで非公開となった幻のエピソードも収録。
恐怖現象の考察や当日の裏側、記憶を頼りに描いた現場の地図やオフショット写真など、
ここでしか読めない内容も加え、250P超の大ボリュームで公開!

◆ゾゾゾとは
2018年6月よりYouTubeで配信を開始したホラーエンタテイメント番組。
落合、内田、皆口、スペシャルゲストの長尾の四人を中心に、心霊スポットや恐怖ゾーンといった日本全国のゾゾゾスポットをレポートして、ホラーポータルサイトを作るという壮大な目標を掲げて活動する。投稿される動画のエンタメ性、クオリティの高さから、「怖いけれど面白い」と話題に。ファーストシーズンとして計24回の動画を投稿後、2020年1月からはセカンドシーズンがはじまり、さらに注目を集めている。
チャンネル登録者数34万人超、総再生回数4000万回超(2020年6月時点)。

◆文・村田らむ
1972年、愛知県名古屋市生まれ。ライター、漫画家、イラストレーター、カメラマンとして活躍。廃墟、ホームレス、ゴミ屋敷、新興宗教、樹海などをテーマにした体験&潜入取材を得意とする。『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『禁断の現場に行ってきた!!』(鹿砦社)、写真集『廃村 昭和の残響』(有峰書店新社)、『樹海考』(晶文社)、『ホームレス消滅』(幻冬舎)など、著書多数。
商品詳細を見る

人気YouTubeチャンネル『ゾゾゾ』の裏側や考察をまとめたスピンオフ的エッセイ+実話風怪談集。出演者の体験談や現場レポートを交えつつ、「この場所、何かあるかも…」という生々しい怖さが楽しめます。

こんな人におすすめ:YouTubeホラーチャンネルが好きな方、ゾゾゾファン

ゾゾゾのお時間がやって参りました。

YouTubeチャンネル登録者数34万人!
廃墟や心霊スポットなど日本全国のゾゾゾスポットを巡りレポートする、
大人気ホラーエンタテイメント番組「ゾゾゾ」が待望の書籍化!

廃村で出演者失踪、呪いの廃神社、人体実験の噂の現場、
廃病院で恐怖の実証実験、廃ホテルで写真撮影……
行ってはいけない場所で起こった、恐怖の現象とは。
本当に怖い回だけを厳選して書き下ろした、リアルホラーエンタテイメント。

本書では、YouTubeで非公開となった幻のエピソードも収録。
恐怖現象の考察や当日の裏側、記憶を頼りに描いた現場の地図やオフショット写真など、
ここでしか読めない内容も加え、250P超の大ボリュームで公開!

◆ゾゾゾとは
2018年6月よりYouTubeで配信を開始したホラーエンタテイメント番組。
落合、内田、皆口、スペシャルゲストの長尾の四人を中心に、心霊スポットや恐怖ゾーンといった日本全国のゾゾゾスポットをレポートして、ホラーポータルサイトを作るという壮大な目標を掲げて活動する。投稿される動画のエンタメ性、クオリティの高さから、「怖いけれど面白い」と話題に。ファーストシーズンとして計24回の動画を投稿後、2020年1月からはセカンドシーズンがはじまり、さらに注目を集めている。
チャンネル登録者数34万人超、総再生回数4000万回超(2020年6月時点)。

◆文・村田らむ
1972年、愛知県名古屋市生まれ。ライター、漫画家、イラストレーター、カメラマンとして活躍。廃墟、ホームレス、ゴミ屋敷、新興宗教、樹海などをテーマにした体験&潜入取材を得意とする。『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『禁断の現場に行ってきた!!』(鹿砦社)、写真集『廃村 昭和の残響』(有峰書店新社)、『樹海考』(晶文社)、『ホームレス消滅』(幻冬舎)など、著書多数。

1話の目安時間:5〜10分
怖さ度:★★☆☆☆(軽め〜中程度)

人気YouTubeチャンネル『ゾゾゾ』の裏側や考察をまとめたスピンオフ的エッセイ+実話風怪談集。出演者の体験談や現場レポートを交えつつ、「この場所、何かあるかも…」という生々しい怖さが楽しめます。

こんな人におすすめ:YouTubeホラーチャンネルが好きな方、ゾゾゾファン

ぼっけえ、きょうてえ

著者名1
    岩井 志麻子

/

KADOKAWA

/

¥616
岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。間引き専業の産婆を母にもち、生まれた時から赤ん坊を殺す手伝いをしていた彼女の人生は、血と汚辱にまみれた地獄道だった……。
商品詳細を見る

人間の奥底に潜む狂気や残酷さを、生々しい筆致で描いた名作。ホラー小説を読み始めるきっかけになったという書店員も多く、“じわじわ系”の原点とも言える一冊です。明治・大正期を舞台にした時代背景も魅力。

こんな人におすすめ:人怖・怪異好き/和ホラーファン/骨太な作品を読みたい方

岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。間引き専業の産婆を母にもち、生まれた時から赤ん坊を殺す手伝いをしていた彼女の人生は、血と汚辱にまみれた地獄道だった……。

1話の目安時間:20〜30分
怖さ度:★★★★★(強烈な人間的恐怖)

人間の奥底に潜む狂気や残酷さを、生々しい筆致で描いた名作。ホラー小説を読み始めるきっかけになったという書店員も多く、“じわじわ系”の原点とも言える1冊です。明治・大正期を舞台にした時代背景も魅力。

こんな人におすすめ:人怖・怪異好き/和ホラーファン/骨太な作品を読みたい方

秋雨物語

著者名1
    貴志 祐介

/

KADOKAWA

/

¥858
失踪した作家・青山黎明が遺した原稿には、彼が長年悩まされていた謎の転移現象の体験が記されていた。霊能者を招くなど転移が起きないよう試みていた青山だが、更なる悪夢に引きずり込まれていく――(「フーグ」)。前世の報いを背負った青年の生き地獄、この世のものとは思えない絶唱を残したレコード、人生の窮地に立たされた4人が挑む命がけのこっくりさん。秋雨の降るなかで、深い絶望へ誘われる至高のホラー4編を収録。
商品詳細を見る

『黒い家』などで知られる著者が手がけた、現代版『雨月物語』。幻想的で少し物悲しい世界観のなかにじんわりと広がる恐怖が心に残る作品です。ホラーのなかでも文学性を求める方におすすめ。

こんな人におすすめ:貴志祐介ファン/幻想文学や和のホラーに興味がある方

失踪した作家・青山黎明が遺した原稿には、彼が長年悩まされていた謎の転移現象の体験が記されていた。霊能者を招くなど転移が起きないよう試みていた青山だが、更なる悪夢に引きずり込まれていく――(「フーグ」)。前世の報いを背負った青年の生き地獄、この世のものとは思えない絶唱を残したレコード、人生の窮地に立たされた4人が挑む命がけのこっくりさん。秋雨の降るなかで、深い絶望へ誘われる至高のホラー4編を収録。

1話の目安時間:15〜20分
怖さ度:★★★☆☆(幻想的な怖さ)

『黒い家』などで知られる著者が手がけた、現代版『雨月物語』。幻想的で少し物悲しい世界観のなかにじんわりと広がる恐怖が心に残る作品です。ホラーのなかでも文学性を求める方におすすめ。

こんな人におすすめ:貴志祐介ファン/幻想文学や和のホラーに興味がある方

怖ガラセ屋サン

著者名1
    澤村伊智

/

幻冬舎

/

¥1,760
誰かを怖がらせてほしい。戦慄させ、息の根を止めてほしい。そんな願いを考えてくれる不思議な存在。「怖ガラセ屋サン」が、あの手この手で、恐怖をナメたヤツらを闇に引きずりこむ!

怪談は作りものだと笑う人、不安や恐怖に付け込む人、いじめを隠す子供、自分には恐ろしいことは起こらないと思い込んでいる人……。
こんなヤツらに、一瞬の恐怖なんて生ぬるい! 
気づいたときは、あとの祭り。
”怖がらなかったこと”を、後悔させてあげる。
一話ごとに「まさか!」の戦慄が走る、連作短編集。
商品詳細を見る

「都市伝説“怖ガラセ屋サン”」の謎を追うミステリーホラー。読みやすくテンポもよいので、小説に慣れていない人でも没入しやすい一冊。不気味さとスリルのバランスが絶妙です。

こんな人におすすめ:都市伝説・オカルト・ミステリー好き

誰かを怖がらせてほしい。戦慄させ、息の根を止めてほしい。そんな願いを考えてくれる不思議な存在。「怖ガラセ屋サン」が、あの手この手で、恐怖をナメたヤツらを闇に引きずりこむ!

怪談は作りものだと笑う人、不安や恐怖に付け込む人、いじめを隠す子供、自分には恐ろしいことは起こらないと思い込んでいる人……。
こんなヤツらに、一瞬の恐怖なんて生ぬるい! 
気づいたときは、あとの祭り。
”怖がらなかったこと”を、後悔させてあげる。
一話ごとに「まさか!」の戦慄が走る、連作短編集。

1話の目安時間:10〜15分
怖さ度:★★★☆☆(スリル強め)

「都市伝説“怖ガラセ屋サン”」の謎を追うミステリーホラー。読みやすくテンポもよいので、小説に慣れていない人でも没入しやすい1冊。不気味さとスリルのバランスが絶妙です。

こんな人におすすめ:都市伝説・オカルト・ミステリー好き

慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

著者名1
    有栖川 有栖

/

KADOKAWA

/

¥858
角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー、待望の第3弾。有栖川有栖×霧に閉じ込められた学生たちの悲劇。北沢陶×大阪の商家で聞こえる、恨めし気な声とは? 背筋×集められた怪談から導かれる真相。櫛木理宇×あなたを追いかける謎の男。貴志祐介×姉の自死を怪しむ妹と叔父の心理戦。恩田陸×車窓から見える看板が描き出す恐怖。本書でしか読めない、夢の競演。ホラーの真髄がここにある!

有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」
北沢陶「お家さん」
背筋「窓から出すヮ」
櫛木理宇「追われる男」
貴志祐介「猫のいる風景」
恩田陸「車窓」
商品詳細を見る

豪華執筆陣による“書き下ろし”短編集。「最高の恐怖」をテーマに、それぞれ異なる作風で読者を驚かせる構成になっており、1話ごとの振れ幅が大きく飽きずに読めます。

こんな人におすすめ:ホラー初心者/どこから読めばいいか迷っている方/いろんな“怖さ”を一冊で体験したい方

角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー、待望の第3弾。有栖川有栖×霧に閉じ込められた学生たちの悲劇。北沢陶×大阪の商家で聞こえる、恨めし気な声とは? 背筋×集められた怪談から導かれる真相。櫛木理宇×あなたを追いかける謎の男。貴志祐介×姉の自死を怪しむ妹と叔父の心理戦。恩田陸×車窓から見える看板が描き出す恐怖。本書でしか読めない、夢の競演。ホラーの真髄がここにある!

有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」
北沢陶「お家さん」
背筋「窓から出すヮ」
櫛木理宇「追われる男」
貴志祐介「猫のいる風景」
恩田陸「車窓」

1話の目安時間:5〜15分
怖さ度:★★★☆☆〜★★★★☆(作品により幅広い)

豪華執筆陣による“書き下ろし”短編集。「最高の恐怖」をテーマに、それぞれ異なる作風で読者を驚かせる構成になっており、1話ごとの振れ幅が大きく飽きずに読めます。

こんな人におすすめ:ホラー初心者/どこから読めばいいか迷っている方/いろんな“怖さ”を1冊で体験したい方

恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

著者名1
    宇佐美まこと

/

KADOKAWA

/

¥748
ショッキングな幕切れで知られる竹本健治の「恐怖」を筆頭に、ノスタルジックな毒を味わえる宇佐美まことの図書館奇譚「夏休みのケイカク」、現代人の罪と罰を描いた恒川光太郎の琉球ホラー「ニョラ穴」、誰からも省みられないホームレス男性の最期を描いた平山夢明の衝撃作「或るはぐれ者の死」など、現役の人気エンタメ作家による力強い作品と、小松左京のアクロバティックな発想が光る怪奇小説「骨」、土俗的恐怖とフェミニズム的視点を融合させた直木賞作家・坂東眞砂子の「正月女」、耽美的なゴシックミステリーで没後も熱烈なファンをもつ服部まゆみの和風人形怪談「雛」、昨年11月惜しくも急逝した小林泰三氏渾身の一作「人獣細工」などレジェンド級の名品が、ホラー小説の豊かさをあらためて提示する。心霊・怪談系の作品が多かった『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』に対し、『恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション』にはSFや犯罪小説、ダークファンタジーなどの発想を用いた作品も収録。この二冊合わせ読むことで、日本のホラー小説の神髄を味わうことができる。
【収録作】
竹本健治「恐怖」
小松左京「骨」
宇佐美まこと「夏休みのケイカク」
坂東眞砂子「正月女」
恒川光太郎「ニョラ穴」
平山夢明「或るはぐれ者の死」
服部まゆみ「雛」
小林泰三「人獣細工」
朝宮運河 解説
商品詳細を見る

小林泰三の「人獣細工」をはじめ、ホラー界を代表する作家たちの珠玉の短編を集めたベスト盤的1冊。どれも読みごたえがあり、「怖いだけじゃない」作品の深みも楽しめます。

こんな人におすすめ:有名作家の作品を一気に読みたい方/間違いない一冊を探している方

ショッキングな幕切れで知られる竹本健治の「恐怖」を筆頭に、ノスタルジックな毒を味わえる宇佐美まことの図書館奇譚「夏休みのケイカク」、現代人の罪と罰を描いた恒川光太郎の琉球ホラー「ニョラ穴」、誰からも省みられないホームレス男性の最期を描いた平山夢明の衝撃作「或るはぐれ者の死」など、現役の人気エンタメ作家による力強い作品と、小松左京のアクロバティックな発想が光る怪奇小説「骨」、土俗的恐怖とフェミニズム的視点を融合させた直木賞作家・坂東眞砂子の「正月女」、耽美的なゴシックミステリーで没後も熱烈なファンをもつ服部まゆみの和風人形怪談「雛」、昨年11月惜しくも急逝した小林泰三氏渾身の一作「人獣細工」などレジェンド級の名品が、ホラー小説の豊かさをあらためて提示する。心霊・怪談系の作品が多かった『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』に対し、『恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション』にはSFや犯罪小説、ダークファンタジーなどの発想を用いた作品も収録。この二冊合わせ読むことで、日本のホラー小説の神髄を味わうことができる。
【収録作】
竹本健治「恐怖」
小松左京「骨」
宇佐美まこと「夏休みのケイカク」
坂東眞砂子「正月女」
恒川光太郎「ニョラ穴」
平山夢明「或るはぐれ者の死」
服部まゆみ「雛」
小林泰三「人獣細工」
朝宮運河 解説

1話の目安時間:15〜20分
怖さ度:★★★★☆(本格派)

小林泰三の「人獣細工」をはじめ、ホラー界を代表する作家たちの珠玉の短編を集めたベスト盤的1冊。どれも読みごたえがあり、「怖いだけじゃない」作品の深みも楽しめます。

こんな人におすすめ:ホラー初心者/どこから読めばいいか迷っている方/いろんな“怖さ”を1冊で体験したい方

こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

著者名1
    恩田陸

/

株式会社 福音館書店

/

¥1,430
《未知のものへの恐れとは、子どもにとって世界に覚える「感動」の一種なのかもしれません――井上雅彦》子どものための本格的なホラーアンソロジーを刊行します。様々なジャンルで活躍する人気作家たちが、子どもたちを本気で怖がらせようと集結。9人の作家による「恐怖」を体験してみてください。全作書き下ろし。(執筆陣)我孫子武丸・恩田陸・黒木あるじ・篠たまき・田中哲弥・田中啓文・恒川光太郎・牧野修・木犀あこ
商品詳細を見る

我孫子武丸、恩田陸、恒川光太郎らによる児童向けのホラー短編集。怖すぎず、けれど最後にはゾッとする“ほどよい怖さ”が魅力。朝読書にもおすすめな、軽やかだけど印象に残る一冊です。

こんな人におすすめ:ホラーは読みたいけど残酷系は苦手/小学生や中学生にも読ませたい方

《未知のものへの恐れとは、子どもにとって世界に覚える「感動」の一種なのかもしれません――井上雅彦》子どものための本格的なホラーアンソロジーを刊行します。様々なジャンルで活躍する人気作家たちが、子どもたちを本気で怖がらせようと集結。9人の作家による「恐怖」を体験してみてください。全作書き下ろし。(執筆陣)我孫子武丸・恩田陸・黒木あるじ・篠たまき・田中哲弥・田中啓文・恒川光太郎・牧野修・木犀あこ

1話の目安時間:5〜10分
怖さ度:★★☆☆☆(怖すぎない)

我孫子武丸、恩田陸、恒川光太郎らによる児童向けのホラー短編集。怖すぎず、けれど最後にはゾッとする“ほどよい怖さ”が魅力。朝読書にもおすすめな、軽やかだけど印象に残る1冊です。

こんな人におすすめ:ホラーは読みたいけど残酷系は苦手/小学生や中学生にも読ませたい方

教養としての名作怪談 日本書紀から小泉八雲まで

著者名1
    吉田悠軌

/

ワン・パブリッシング

/

¥1,760
日本書紀、日本霊異記、源氏物語、太平記から明治大正の名作文芸など、気鋭の怪談研究家が古典籍や名作文学の「怖い話」を厳選し、その恐怖の歴史的、文学的系譜を解説する。怨霊の祟り、江戸の化け猫騒動、戦時中の怪奇事件が裏付ける業の応酬とは?小泉八雲が見出した日本の怪談を通じて、本邦独特の死生観が浮かび上がる……。本書を通じて、日本の「こわい」を知るべし!
商品詳細を見る

古典怪談のあらましを解説付きでまとめた“読む怪談ガイドブック”。怖さだけでなく、文化的背景や物語の成り立ちも学べる内容で、知的好奇心を刺激する一冊です。

こんな人におすすめ:歴史や怪談のルーツに興味がある方/作品の背景を理解したうえで楽しみたい方

日本書紀、日本霊異記、源氏物語、太平記から明治大正の名作文芸など、気鋭の怪談研究家が古典籍や名作文学の「怖い話」を厳選し、その恐怖の歴史的、文学的系譜を解説する。怨霊の祟り、江戸の化け猫騒動、戦時中の怪奇事件が裏付ける業の応酬とは?小泉八雲が見出した日本の怪談を通じて、本邦独特の死生観が浮かび上がる……。本書を通じて、日本の「こわい」を知るべし!

1話の目安時間:10〜15分
怖さ度:★★★☆☆(古典的な怖さ)

古典怪談のあらましを解説付きでまとめた“読む怪談ガイドブック”。怖さだけでなく、文化的背景や物語の成り立ちも学べる内容で、知的好奇心を刺激する1冊です。

こんな人におすすめ:歴史や怪談のルーツに興味がある方/作品の背景を理解したうえで楽しみたい方

小泉八雲集

著者名1
    小泉 八雲

/

新潮社

/

¥935
 
商品詳細を見る

日本の怪談を文学に昇華させた“ホラーの祖”ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の代表作を収録。読み継がれる古典でありながら、いま読んでもぞわりとする描写が魅力です。2025年後期の朝ドラ放送にも登場予定。

こんな人におすすめ:文学的ホラーに興味がある方/朝ドラ「ばけばけ」の予習をしたい方

 

1話の目安時間:10〜20分
怖さ度:★★★☆☆(文学的な余韻)

日本の怪談を文学に昇華させた“ホラーの祖”ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の代表作を収録。読み継がれる古典でありながら、いま読んでもぞわりとする描写が魅力です。2025年後期の朝ドラ放送にも登場予定。

こんな人におすすめ:文学的ホラーに興味がある方/朝ドラ「ばけばけ」の予習をしたい方

夜市

著者名1
    恒川 光太郎

/

KADOKAWA

/

¥792
何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ裕司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた――。直木賞の候補にもなったホラー大賞受賞作!
商品詳細を見る

現実と幻想のあわいを描いた、短編ホラーの金字塔。非現実に足を踏み入れてしまう怖さと、どこか物悲しい読後感が印象に残ります。ホラーが苦手な人にもおすすめできる“静かな異世界ホラー”。

こんな人におすすめ:幻想的・神秘的なホラーを楽しみたい方/美しい余韻を求める方

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ裕司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた――。直木賞の候補にもなったホラー大賞受賞作!

1話の目安時間:15〜20分
怖さ度:★★★☆☆(幻想的な怖さ)

現実と幻想のあわいを描いた、短編ホラーの金字塔。非現実に足を踏み入れてしまう怖さと、どこか物悲しい読後感が印象に残ります。ホラーが苦手な人にもおすすめできる“静かな異世界ホラー”。

こんな人におすすめ:文学的ホラーに興味がある方/朝ドラ「ばけばけ」の予習をしたい方

鬼談百景

著者名1
    小野 不由美

/

KADOKAWA

/

¥616
学校の七不思議にまつわる怪談やマンションの部屋で聞こえる不自然な音、真夜中に出るという噂の廃病院で見た白い人影、何度しまってもいつの間にか美術室に置かれている曰くつきの白い画布……。小野不由美が初めて手掛けた百物語。文芸評論家・千街晶之氏は「この世のあちこちに人知れず潜んでいる怪異が、不意にその姿を顕す。日常があり得ざる世界へと暗転する一瞬を確かに捉えてみせた傑作怪談」と単行本発売時、推薦文を寄せた。文庫解説を担当した稲川淳二氏は、「怪談とはどういうものかを知りたければ、この本を読めば分かります」と絶賛。「作品全体の質感を一言で表現するなら、”うっすらとした闇”です。」(解説文より)。山本周五郎賞受賞傑作ホラー『残穢』(新潮文庫)と内容がリンクしていると話題の本書。『残穢』は、実写映画化(監督:中村義洋『予告犯』『白ゆき姫殺人事件』、出演:竹内結子 橋本愛)、2016年1月30日(土)公開! 
「幽」公式サイト http://www.kadokawa.co.jp/yoo/
商品詳細を見る

『残穢』と世界観を共有する、”静かな恐怖”がじわじわと忍び寄る短編怪談集。派手な展開はないのに、読み終えたとき、ふと背後が気になる──そんな余韻があとを引きます。怪談文学としても高く評価される一冊。

こんな人におすすめ:『残穢』ファン/静かな怖さが好きな方/怪談文学に興味がある方

学校の七不思議にまつわる怪談やマンションの部屋で聞こえる不自然な音、真夜中に出るという噂の廃病院で見た白い人影、何度しまってもいつの間にか美術室に置かれている曰くつきの白い画布……。小野不由美が初めて手掛けた百物語。文芸評論家・千街晶之氏は「この世のあちこちに人知れず潜んでいる怪異が、不意にその姿を顕す。日常があり得ざる世界へと暗転する一瞬を確かに捉えてみせた傑作怪談」と単行本発売時、推薦文を寄せた。文庫解説を担当した稲川淳二氏は、「怪談とはどういうものかを知りたければ、この本を読めば分かります」と絶賛。「作品全体の質感を一言で表現するなら、”うっすらとした闇”です。」(解説文より)。山本周五郎賞受賞傑作ホラー『残穢』(新潮文庫)と内容がリンクしていると話題の本書。『残穢』は、実写映画化(監督:中村義洋『予告犯』『白ゆき姫殺人事件』、出演:竹内結子 橋本愛)、2016年1月30日(土)公開! 
「幽」公式サイト http://www.kadokawa.co.jp/yoo/

1話の目安時間:5〜10分
怖さ度:★★★☆☆(静かな恐怖)

『残穢』と世界観を共有する、”静かな恐怖”がじわじわと忍び寄る短編怪談集。派手な展開はないのに、読み終えたとき、ふと背後が気になる──そんな余韻があとを引きます。怪談文学としても高く評価される1冊。

こんな人におすすめ:『残穢』ファン/静かな怖さが好きな方/怪談文学に興味がある方

玩具修理者

著者名1
    小林 泰三

/

KADOKAWA

/

¥638
玩具修理者はなんでも直してくれる。
どんな複雑なものでも。たとえ死んだ猫だって。
壊れたものを全部ばらばらにして、奇妙な叫び声とともにあっという間に組み立ててしまう。

ある暑すぎる日、子供のわたしは過って弟を死なせてしまった。
親に知られずにどうにかしなくては。
わたしは弟を玩具修理者のところへ持っていくが……。

これは悪夢か現実か。
国内ホラー史に鮮烈な衝撃を与えた第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。

■解説・井上雅彦
商品詳細を見る

『獣人細工』の作者による衝撃的デビュー作。理不尽で不条理な世界観の中で、人間の怖さと不気味さが浮き彫りに。ホラーだけでなくSFやミステリーの要素も感じられる硬派な一冊です。

こんな人におすすめ:クトゥルフ神話ファン/SFや不条理系ホラーが好きな方

玩具修理者はなんでも直してくれる。
どんな複雑なものでも。たとえ死んだ猫だって。
壊れたものを全部ばらばらにして、奇妙な叫び声とともにあっという間に組み立ててしまう。

ある暑すぎる日、子供のわたしは過って弟を死なせてしまった。
親に知られずにどうにかしなくては。
わたしは弟を玩具修理者のところへ持っていくが……。

これは悪夢か現実か。
国内ホラー史に鮮烈な衝撃を与えた第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。

■解説・井上雅彦

1話の目安時間:15〜20分
怖さ度:★★★★☆(不条理×恐怖)

『獣人細工』の作者による衝撃的デビュー作。理不尽で不条理な世界観の中で、人間の怖さと不気味さが浮き彫りに。ホラーだけでなくSFやミステリーの要素も感じられる硬派な1冊です。

こんな人におすすめ:クトゥルフ神話ファン/SFや不条理系ホラーが好きな方

もっとサクッと!“2〜5分で読める超短い怖い話”だけをまとめました

ホラー短編集といっても、1話数十ページの長めの短編から、ほんの数分で読める「掌編(しょうへん)」まで幅広くあります。
ここでは、“怖い話を短時間で楽しみたい”という読者ニーズに応えるために、特に掌編が多い作品をピックアップしました。

日めくり怪談|吉田悠軌

全62話を収録。1話あたり約5分で読める掌編形式で、都市伝説や実話系をベースにした“身近な恐怖”が中心です。
ホラー小説を読む習慣がない人でも手に取りやすく、「ホラースレまとめ動画」や「心霊YouTube」を楽しむ人に近い感覚で読めるのが特徴。短時間でゾクッとできる構成なので、まさに“超短編”を求める層にぴったりです。

鬼談百景|小野不由美

掌編・短編が多数収録されており、静かに忍び寄る“気配”が積み重なる名作。派手な展開はないものの、読後に背筋がひやりとする余韻が長く残ります。寝る前の1話読書にもおすすめです。

こわい話の時間です 六年一組の学級日誌』|福音館書店

小学生にも読みやすい児童向け短編集。1話ごとが短く、怖すぎない内容なのでホラー初心者や朝読書にも安心です。
「児童向け=軽い」ではなく、“短さ”と“読みやすさ”が魅力。親子での読み聞かせや、最初のホラー体験にもおすすめできる貴重な1冊です。

シーン別おすすめ|寝る前・通勤・朝読書

せっかく買ったのに“まだ開けていない…”というのはもったいないですよね。
読書シーンに合わせて本を選ぶと、気分に合った楽しみ方ができます。ここでは、書店員が「いつ読むとより楽しめるか」を基準に選んだ短編集をご紹介します。

寝る前におすすめのホラー短編集

『夜市』(恒川光太郎)

幻想的で不思議な世界観を舞台にした短編。恐怖と美しさが同居し、物語に浸りながら眠りにつける一冊です。

『秋雨物語』(貴志祐介)

現代版『雨月物語』として書かれた幻想的かつ不穏な短編集。静かに広がる恐怖が心に残り、しっとりとした夜の読書に向いています。

通勤・移動時間におすすめのホラー短編集

『読むゾゾゾ』(村田らむ)

人気YouTubeチャンネルを題材にした実話風怪談。テンポがよく、移動中でもスッと読み進められる作品です。

『怖ガラセ屋サン』(澤村伊智)

都市伝説の謎を追うスリリングな物語。展開がスピーディーで、通勤中に「続きが気になる」感覚を味わえます。

朝読書におすすめのホラー短編集(小学生・中学生)

『教養としての名作怪談 日本書紀から小泉八雲まで』(吉田悠軌)

古典怪談を解説付きでまとめた入門ガイド。恐怖と同時に文化や歴史も学べるため、中高生の朝読書や自由研究にも役立ちます。

『慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー』(KADOKAWA)

豪華作家陣による短編集。怖すぎない話も収録されており、幅広い年齢層に対応。朝読書で「短いけど印象に残る1話」を体験できます。

どんなジャンルがある?ホラー短編集の種類

ひとくちに「ホラー」と言っても、その“怖さの質”は作品によって大きく異なります。
ここでは、書店員が特に質問を受けることが多いジャンルに整理して解説します。自分に合った一冊を選ぶ参考にしてください。

ジャンル

特徴

リアルで背筋が凍る「実話・都市伝説系」

新聞記事のように淡々と語られたり、「知人が体験した話」として綴られたりするタイプ。“本当にあったのでは?”と錯覚させるリアリティがあり、実話怪談や都市伝説好きにおすすめです。

📖 例:『日めくり怪談』(吉田悠軌)、『幽霊物件案内』(小池壮彦)

じわじわ迫る「静かな恐怖」

大きな事件は起きないけれど、読んでいるうちに不穏さが広がるタイプ。
気配や空気感の違和感で読者を追い詰める“サイレントホラー”とも言えるジャンルです。寝る前の読書に向いています。

📖 例:『鬼談百景』(小野不由美)、『秋雨物語』(貴志祐介)

最後にゾッとする「どんでん返し・サイコ系」

一見普通の短編が、ラストで一気に恐怖に転じる衝撃系。
予想を裏切る結末のインパクトが強く、短編集との相性が抜群です。短時間でスリルを味わいたい人におすすめ。

📖 例:『玩具修理者』(小林泰三)、『怖ガラセ屋サン』(澤村伊智)

幻想的で美しい「ファンタジーホラー」

異世界や異次元を舞台に、恐怖と幻想が入り混じるタイプ。
“怖さ+美しさ”や“哀しみ”を同時に感じられ、文学的な読後感を楽しみたい人にぴったりです。

📖 例:『夜市』(恒川光太郎)、『ぼっけえ、きょうてえ』(岩井志麻子)

映像感覚で楽しむ「モキュメンタリー風」

H3|映像感覚で楽しむ「モキュメンタリー風」取材記事やドキュメンタリー風に構成された、“映像を読むようなホラー”。YouTubeの心霊検証やホラーチャンネルを小説にしたような臨場感があり、現代のホラーファンに人気の新しいスタイルです。

📖 例:『読むゾゾゾ』(村田らむ)、『幽霊物件案内』(小池壮彦)

まとめ|まずは1話から。怖いけど、読みやすい短編ホラーに挑戦しよう

ホラー短編集は、1話5分から読める気軽さと、読後に残るゾクッとした余韻が魅力です。
「寝る前に1話だけ」「通勤電車で数分だけ」「朝読書に安心して読める1冊」──あなたの生活シーンに合わせて選べば、楽しくホラーを楽しめます。

今回紹介した15冊は、書店員が「読みやすさ」と「怖さのバランス」を基準にセレクトしたもの。初めてホラーに挑戦する人も、もっと深い恐怖を求める人も、自分に合った1冊が見つかるはずです。

📖 紹介した本はすべて丸善ジュンク堂書店ネットストアで購入可能です。気になる作品からぜひ手に取り、“日常にちょっとした恐怖”を取り入れてみてください。

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