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書店員が選ぶノンフィクション大賞2025

ノミネート作品フェア

日本全国の書店員が、本年度中に発行されたノンフィクションのなかで最も「売りたい」と思う作品を選ぶ大賞です。2025年で3回目となる今回は、過去最多の書店に参加いただき、多数の推薦図書投稿を寄せていただくことができました。多数の投稿から選び抜かれた50作品は、読者の皆様にもご納得いただける、充実したノミネート作品ラインナップとなりました。いずれ劣らぬ優れた50作品の中から1作品を、「大賞」受賞作品として全国の書店員の投票により決定いたします。大賞受賞作品は、2025年10月17日頃に本サイト上で発表予定です。

ノンフィクション大賞ノミネート作品

選考基準

  • ドキュメンタリーやルポルタージュだけでなく、記録文学、自伝、評伝、考察、紀行文、インタビュー集、回想録など広い範囲を「ノンフィクション」と定義
  • 2024年6月~2025年5月に刊行されたものが対象
  • 日本語書籍に限らず、海外作品の日本語翻訳書も対象

以上の条件で全国の書店員から推薦作品を募り、その中から販売可能な50作品を選出

フェア情報

「書店員が選ぶノンフィクション大賞2025ノミネート作品フェア」を2025年9月1日から開催いたします。

開催期間
2025年9月1日(月) ~ 10月9日(木)

実施店舗
丸善ジュンク堂書店グループ店舗
※以下対象外店舗を除いた丸善ジュンク堂書店グループのhontoポイントサービス実施店舗が対象です。
hontoポイントサービス実施店舗一覧はこちらからご確認ください。
※magmabooks、函館栄好堂および一部戸田書店(hontoポイントサービス実施店舗)を含みます。

対象外店舗
文具専門店(丸善 アトレ大森店 / 丸善 川越丸広店 / プレス・アミ ワカバウォーク店 / 丸善 プライムツリー赤池店 / 丸善 鹿児島山形屋店)
hontoポイントサービス未実施店舗(丸善 立川伊勢丹店 / 丸善 丸広百貨店飯能店 / 丸善 浦和伊勢丹店 / 丸善 広島三越店 / ジュンク堂書店 旭川医科大店)
その他(EHONS TOKYO、EHONS UMEDA、M.LEAGUE OFFICIAL SHOP 東京、M.LEAGUE OFFICIAL SHOP 大阪、Personal Lounge 丸善の三階)

店舗配布リーフレット(PDF)をダウンロード

キャンペーン

対象商品・ポイント倍率
「書店員が選ぶノンフィクション大賞2025ノミネート作品フェア」対象書籍のhontoポイントが5倍

対象期間
2025年9月1日(月) ~ 10月9日(木)

対象者
対象店舗にてフェア対象商品をお買い上げの際、hontoカードまたはアプリカード(丸善ジュンク堂書店アプリカードもしくはLINEマイカード)を提示された方

対象店舗
「書店員が選ぶノンフィクション大賞2025ノミネート作品フェア」実施店舗

キャンペーンポイント付与時期
2025年10月中旬

注意事項
・キャンペーン対象は丸善ジュンク堂書店グループ店舗のみとなります。
・ネットストアでの通販は対象外です。
・他の商品と一緒にお会計された場合も、対象書籍のみがhontoポイント5倍になります。
・本キャンペーンの付与ポイントはお買い上げ時の基本ポイントを含めて5倍です。
・キャンペーンポイントは付与月の3ヶ月後の月末まで使える期間限定ポイントとして付与いたします。
・本フェアおよびキャンペーンは他のキャンペーンとは併用可能です。
・本フェアおよびキャンペーンは予告なく変更・中止する場合があります。ご了承ください。

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フェア対象書籍

フェア対象書籍を書店スタッフのコメントと共にご紹介します。

※手書きのPOP画像はタップすると拡大表示されます。

※店舗・通販の在庫状況によっては売り切れている場合がございます。予めご了承ください。
※カバーは店頭・通販商品と異なる場合がございます。

01

自然科学

我々が口にする食物のおよそ95%は土に由来するが、その土は人類には未だ作れないという事実に、ある映画の「土から離れては生きられない」という台詞を思い出す。土とはなにか、という単純かつ深遠な問いに正面から向き合った、人新世人必読の一冊。

(ジュンク堂書店 立川高島屋店 / 店長 / M)

02

自然科学

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僕には鳥の言葉がわかる

鈴木 俊貴

小学館

鳥たちは種を超えて互いの鳴き声の意味を理解し合っているという衝撃。言葉は人間だけのものではない。実家の犬猫たちを前に、ホンヤクできるコンニャクがあればなぁ…と思ったものだが、著者はあふれる鳥愛で世界の秘密を一つ解き明かしてくれた。

(旭屋書店 ららぽーと甲子園店 / N.T.)

03

自然科学

その男は英雄か、悪党か。魚類の収集と分類に人生を捧げた科学者、デイヴィッド・スター・ジョーダン。「世界には秩序がある」。その信念は、数々の悲劇によって執念と化し、やがて彼を飲み込む。著者と彼の人生が交差するとき、驚くべき真実が明かされる。

(ジュンク堂書店 上本町店 / 社会・人文・理工担当 / K.R.)

04

歴史・戦争

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新・古代史

NHKスペシャル取材班

NHK出版

地政学的視点から周辺地域や世界を俯瞰し、日本の成り立ちを読み解く一冊。多様な分野の研究者たちの尽力により、教科書で時系列を追うだけだった歴史が鮮やかに色付き、「歴史とは人が紡ぐ物語」であることをあらためて実感させてくれる。

(ジュンク堂書店 池袋本店 / 文庫・新書担当 / 夏は冷や汁)

05

歴史・戦争

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ユダヤ人の歴史

鶴見 太郎

中央公論新社

「過去を知れば現在が見えてくる」とは、まさにこの読書体験のこと。ホロコーストやイスラエル情勢に揺れるユダヤ人は、本当に“歴史の被害者”なのか?「主体と構造」をキーワードに3000年の歴史を通して問い直す一冊。

(丸善 日吉東急アベニュー店 / 副店長 / N.M.)

06

歴史・戦争

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新版  いくさ世を生きて

真尾 悦子

筑摩書房

あの時代に生きて同じような苦しみ・辛さをこの身に受けたかもしれない、自分が加害者になっていたのかもしれない、その両方の視点でこの本を読んだ。どれだけ自分のものとして捉えることができるのだろう。

(三省堂書店 / 首都圏東エリア / M.K.)

07

歴史・戦争

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地震と虐殺 1923-2024

安田 浩一

中央公論新社

あの時何が起きていたのか。著者は綿密にその事実を紐解いていく。過去を知り、見つめることにより、歪められそうな過去を掘り起こしていく。そして、誤りを認めて、未来へと繋ぐ。それは現代にも通じる問題を提起し、思考停止を防ぐための指南書となる。

(丸善ジュンク堂書店 経理財務部 / チキンクラゲ)

08

歴史・戦争

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沖縄戦記 鉄の暴風

沖縄タイムス社

筑摩書房

「『民族を越えた、人間としての理解と友情』われわれは、それを悲願し、永遠の平和を希求する。」(1950年刊行時のあとがき)
この願いを多少なりとも広めることができれば、それこそがこの先の希望ともなるのだと思う。

(HMV&BOOKS OKINAWA / T.N.)

09

社会問題・事件

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まさか私がクビですか?

日本経済新聞「揺れた天秤」取材班

日経BP

普通の人がひょんなことから犯罪に巻き込まれる、ちょっと羽目を外した行動が裁判沙汰に。多様な事件が取り上げられており、法的トラブルは日常のいたるところにあるという怖さを教えてくれる。

(ジュンク堂書店 池袋本店 / 社会担当 / K.H.)

10

社会問題・事件

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ブラック郵便局

宮崎 拓朗

新潮社

いくら何でも嘘だろ、と言いたくなる非道い告発事例のオンパレード。組織がここまで腐っているのかと怒髪天。ドラマや映画の話ではないことに戦慄して絶句。版元の重版の腰の重さで半狂乱。この声がどこにも届かなかったとしたら、一体どうすればいいというのか。

(ジュンク堂書店 鹿児島店 / 人文・社会担当 / H.U.)

11

社会問題・事件

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事件記者、保育士になる

緒方 健二

CCCメディアハウス

還暦を過ぎた強面事件記者が、心機一転、短大保育学科に入学。高校を卒業したばかりの若者たちに混じって勉強することに……?!面白い切り口のフィクションのようですが、れっきとしたノンフィクションなのだから驚きです。

(丸善 松本店 / 語学・芸術担当 / ■)

12

社会問題・事件

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追跡 公安捜査

遠藤 浩二

毎日新聞出版

ジャーナリズムの真の力、真の凄さが感じられる、真実を突きつめる著者の魂がこもった一作。ノンフィクションでありながら小説以上に面白く、捜査機関の恐ろしさ、当事者達の決してあきらめない矜持が心に沁みる一冊です。

(旭屋書店 店舗支援部 / K.O.)

13

社会問題・事件

八つ墓村など様々な物語のベースにもなった事件。犯人と祖母の関係性、重要なカギを握る4人の女性、山間部の村社会という閉鎖空間、3通の遺書、多くの証言を800ページにもわたる圧倒的なボリュームで真実に迫る傑作!!

(旭屋書店 池袋店 / Y.Y.)

14

ルポルタージュ

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対馬の海に沈む

窪田 新之助

集英社

巨大組織JAグループのある地方組織。厳しいノルマから逃れるために犯罪に加担する人々。地方独特の人間関係と事件の真相。犯罪がエスカレートして事態の収拾がつかなくなっていく様を、粘り強いインタビューを重ねることで解き明かしていく力作。

(星野書店 / N.S.)

15

ルポルタージュ

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潤日(ルンリィー)

舛友 雄大

東洋経済新報社

ルンリィーって何のこと?タイトルが目に留まった。今日本にいる多くの中国人が何の目的で入国してきたのか。そこにはフツウに暮らす私たちには思いもよらない、想像もできない実情が存在していた!

(丸善 仙台アエル店 / 社会担当 / M.M.)

16

ルポルタージュ

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ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス

栗田 シメイ

毎日新聞出版

「渋谷の北朝鮮」と呼ばれる程、独裁管理を敷かれた人気マンション「秀和幡ヶ谷レジデンス」を舞台に住民VS管理組合の1200日間を書いたルポ。諦めムードの住民達を奮い立たせ、健全な自治を勝ち取れるのか…手に汗握る、激アツノンフィクションです!

(旭屋書店 店舗支援部 / S.N.)

17

ルポルタージュ

若者の柔軟な発想が、AIを“宿題をサボるための道具”から“人生の伴走者”へと進化させた。ChatGPTは、ただ答えを出すだけの存在じゃない。“一緒に考える相手”にできたとき、世界が広がる。AIを味方につける最適解がこの一冊にある。

(三省堂書店 神保町本店(小川町仮店舗)/ K)

18

ルポルタージュ

自転車で本屋を巡るのが趣味だった。1駅ごとに小さな本屋があり、たまに大きな本屋を見つけると興味津々で店内を見て回った。しかし今は小さな本屋はほとんどない。どうしてこうなった。答えがこの本にある。

(旭屋書店 イオンモール奈良登美ヶ丘店 / T.N.)

19

ルポルタージュ

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学歴狂の詩

佐川 恭一

集英社

いい大学に入れば人生バラ色、も幻想だし、いい大学なんか入らなくても社会に出てからがんばれば人生バラ色、も幻想だ。では学歴とはいったい何だろう?次々に繰りだされる奇人変人怪人のエピソード。わたしたちは本書からその正体を垣間見ることができる。

(紀伊國屋書店 吉祥寺東急店 / H.S.)

20

ルポルタージュ

著者が自身のルーツである英国の古城をDIY。素人にできるんかい!?はい、できません。あれこれ講じて取り組むけれど、様々な苦行が襲いかかる。悠久のロマンと現実的なアイロニーが混じり合ってまじカオス。これが現在進行形っていうんだから、もう!!

(ジュンク堂書店 秋田店 / 文庫・新書・文芸担当 / 735号)

21

紀行

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インドの台所

小林 真樹

作品社

行動力が半端じゃない著者が、言葉は伝わらずとも北へ南へ大移動!日本ではできそうにない突撃取材も、現地の方々は比較的おおらかに招き入れてくれ、そのおかげで飾らないありのままの様子が伝わる。ざっくばらんな人柄に笑えて、そのうえ美味しそうな料理に出会える紀行本です。

(丸善 日本橋店 / 実用・ガイド担当 / M.I.)

22

紀行

日本各地には古くから神様を祀り、五穀豊穣、無病息災などを祈願する文化がある。田んぼの中にぽつんと佇む神社からは、いかに神様が私達の生活と密接に関わってきたのかが伝わってくるようである。

(ジュンク堂書店 池袋本店 / 芸術担当 / Y.K.)

23

紀行

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酒を主食とする人々

高野 秀行

本の雑誌社

羨ましい!と思いながらも1日中酒を飲んでて酔わないの?身体は大丈夫なの…?と思わずにはいられない。好奇心旺盛で異国の地にも適応力抜群の高野さんが訪れた「酒を主食とする人々」が暮らす世界。そこでの人々の文化や価値観の魅力が詰まった1冊です。

(ジュンク堂書店 立川髙島屋店 / 学習参考書担当 / moon)

24

紀行

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MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

仲野 太賀 (写真), 阿部 裕介 (写真), 上出 遼平 (著) 

講談社

旅は道連れ世は情け。身も心も必ず10歳若返る、現代の東海道中膝栗毛(ワールドワイド)。友愛溢れまくる3人旅に、ページをめくる手は止まらない。きみはアップルモモの味を知っているか?

(丸善ジュンク堂書店 営業本部 / 店舗開発部・西日本営業部 / ネオンピンク)

25

紀行

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地図なき山

角幡 唯介

新潮社

まったく土地勘がない山で、地図どころかなんの予備知識も持たずに登山を敢行し、とうに日本から消え果てた「秘境」を著者は北海道の日高に誕生させた。先が見えない不安と恐怖。自分がその場にいたらと想像するだけで身震いする、これは狂気の冒険譚だ。

(紀伊國屋書店 北海道地区業務センター / K.S.)

26

言葉・エッセイ

とにかく一文一行に笑ったり怒ったり感動したりと大騒ぎ! ある程度読書に慣れた人は流れで読み飛ばしてしまうような部分にもいちいち反応。全然話が進まないのにずっと楽しい!そんな筆者の爆笑必至のはじめての読書体験です!こんな風に読めたらいいな。

(丸善 多摩センター店 / 文庫・新書・文芸担当 / かめいぬ)

27

言葉・エッセイ

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ことぱの観察

向坂 くじら

NHK出版

この本では筆者である向坂さんがご自身の経験を振り返りながら、さまざまな言葉を改めて定義しています。向坂さんの言葉へのまなざしに触れじっくり言葉について考えていると、夜が明けているなんて日もありました。

(丸善 髙島屋大阪店 / 文芸・文庫・新書・コミック担当 / カレー大好き)

28

言葉・エッセイ

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俺の文章修行

町田 康

幻冬舎

みんな大好き町田康!「町田康の文章」としか言いようのない、あの文体や作風はどのようにして出来上がったのかを、これでもかというくらい詳細に教えてくれる小説指南本です。抱腹絶倒のこの1冊を読み終わる頃には、何かを書きたくなっていること請け合い。

(ジュンク堂書店 池袋本店 / 文芸担当 / M.I.)

29

言葉・エッセイ

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美しい人 佐多稲子の昭和

佐久間 文子

芸術新聞社

佐多稲子生誕120周年で文庫の復刊もあった。生涯を描いた評伝も併せて読むと、自分の言葉で苦しみを表現することを恐れてはならないと実感する。政情不安定な時代の文壇の実情や漂う空気の描写も細やかで、索引を頼りにじっくりと読んでほしい作品。

(丸善 博多店 / 話題書担当 / K.T.)

30

言葉・エッセイ

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文化の脱走兵

奈倉 有里

講談社

ロシアとの関りが強い著者の半径100mの日々が文学への愛を通して語られる。そこに生きる「人」に思いを馳せながら。時に静かな怒りを持って。無力な自分を受け止めるために、考えることを止めないために、何度でもこの本を開いていこう。

(紀伊國屋書店 横浜店 / Y.H.)

31

言葉・エッセイ

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ことばの番人

髙橋 秀実

集英社インターナショナル

作家側から見た校正についての雑学がぎっしり詰まった読み応えのある作品。本を読んでいるとたまに誤植を見つけることがありますが、それを誤植と言えるのかどうか。校正の仕事の難しさと奥深さを知りました。

(紀伊國屋書店 加古川店 / N.Y.)

32

言葉・エッセイ

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生きる言葉

俵 万智

新潮社

俵万智 vs. SNS。言葉の力とは何か。言葉の鍛え方とは何か。手にとって読んでみてください。短歌は五七五七七という言葉のリズムを表しています。五七五七七の中で位置を変えたり別の言葉を入れたり。楽しい短歌をあなたも詠んでみませんか。

(未来屋書店 赤穂店 / 草流)

33

言葉・エッセイ

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漫才過剰考察

令和ロマン・髙比良 くるま

辰巳出版

昨今の漫才ブームやM-1グランプリについて非常に俯瞰的に考察がされていて、漫才を徹底的に分析・考察するとこんなにも面白いのか!と驚きました。漫才が好きな方はもちろん、そうでない方にも読んでもらいたい作品です。

(紀伊國屋書店 デジタル情報営業部 / K.N.)

34

言葉・エッセイ

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今、ラジオ全盛期。

冨山 雄一

クロスメディア・パブリッシング

私もラジオ好きなので興味があり読んでみました。東日本大震災やradikoの登場などいくつかのエポックメーキングな事柄も取り上げています。今ラジオが来ている理由はこの中に。

(博文堂書店本店 / A.T.)

35

食・暮らし

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音を立ててゆで卵を割れなかった

生湯葉 シホ

KTC中央出版

何かを切り捨てたり盗んだり、貶めたりしても人間はまあいいかと思い生きていく。しかし、それをずっと棘のように覚えて生きる人がいる。タイトルの「割れなかった」という言葉がそれを表しています。これはそんな人が「食べられなかった」瞬間を集めた本。

(ジュンク堂書店 福岡店 / 文芸担当 / C.M.)

36

食・暮らし

ポッドキャスト『味な副音声』から生まれた本書。平野さんは味や食感のみならず食べ物と見つめ合った時の多幸感をも伝えてくれる随筆家であり、〈自由律〉日本語の使い手でもあります。表現力と語彙力の大盤振る舞いに翻弄されながら美味しい読書を楽しみましょ!

(丸善 多摩センター店 / 児童書担当 / ぬるまゆ大作戦)

37

食・暮らし

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ロイヤルホストで夜まで語りたい

朝井リョウほか, 朝日新聞出版 (編集)

朝日新聞出版

あのオレンジ色のネオンを見ると、ついつい吸い込まれてしまう。不思議な力を持つ「ロイヤルホスト」に魅了された17名の作家によるエッセイ集。読み終わればきっと、今日の夕飯が決まりますよ。

(ジュンク堂書店 大阪本店 / コミック担当 / ふたむら)

38

食・暮らし

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透析を止めた日

堀川 惠子

講談社

愛と絶望の深さに魂が震え、少しの希望が未来への光となる。透析に関わる医療と介護の現状を、丁寧な記録や取材で伝えてくれる夫婦の闘病の記録。人間の尊厳、医療や死、生について、深く考えるきっかけに、ぜひ。

(石井書店 / S.T.)

39

食・暮らし

イラストで描かれた家の俯瞰図はまるで宝探しの地図。16のおうちを巡る考現学。家はジオデジック・ドームや米軍ハウス、京風町家。住む場所は東京・京都・韓国など、形も場所も様々。取材を重ねた著者が書き出す住人の言葉も必見です。

(ジュンク堂書店 立川髙島屋店 / 文芸・文庫・新書担当 / ふく)

40

人文・その他

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スマートシティとキノコとブッダ

中西 泰人, 本江 正茂, 石川 初

ビー・エヌ・エヌ

「人類とは異なる知性の象徴としてのキノコ」と「人類を超越した知性の象徴としてのブッダ」各関連分野の専門家たちとの会話を通して人間中心主義を見つめ直す。東洋思想由来の、現代社会を幸福に生きるポジティブな諦観のヒントが詰まった一冊。

(紀伊國屋書店 水戸営業所 / E.Y.)

41

人文・その他

「アセクシュアル」「アロマンティック」という言葉を最近知った。知らなかったことでいろんなことを無視してきたのかもしれない。無意識のうちに自分のスタンダードを相手に押し付けてきたように思う。知ることの大切さを感じさせてくれた1冊。

(ジュンク堂書店 福岡店 / 文庫・新書担当 / Y.Y.)

42

人文・その他

科学が発達した現代においても、未だに残る風変わりな民間信仰。生活に密着した民間信仰を拾い歩き、民俗学や怪談研究の観点から、著者がユーモラスに語る。すでに由来すらわからないままに残る民間信仰は、切実さも相まって愛らしさすら感じます。

(ジュンク堂書店 難波店 / 文芸・文庫・新書担当 / K.N.)

43

人文・その他

「性格が悪い」と言ってもさまざまな種類の性格の悪さがある。良い性格と悪い性格は紙一重で、誰もが一度は自分の中のダークな部分を垣間見たことがあるのではないだろうか?それがなぜ生まれるのかを分析した一冊。

(丸善 髙島屋大阪店 / 文芸・文庫・新書・コミック担当 / A.N.)

44

人文・その他

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安全に狂う方法

赤坂 真理

医学書院

自分の中にあるもやもやを晴らしきれなくなった時、他人または自分への暴力となる。でもその押さえ込んだ暴力性はうまく払えばエネルギーとなる!ここに書かれている緊急避難法は一読の価値あり。「依存症」とまではいかない「固着」と付き合っていく話。

(丸善 髙島屋大阪店 / 文芸・文庫・新書・コミック担当 / A.N.)

45

人文・その他

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エッシャー完全解読

近藤 滋

みすず書房

きっと一度は目にしたことがあるエッシャーのだまし絵。「だまされた!」という体験からもう一歩踏み込み、そこにどんな仕掛けがあったのかを知れば、いっそう深くエッシャーの作品を楽しめます。

(丸善 松本店 / 語学・芸術担当 / ■)

46

個人史

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わたしは楳図かずお

楳図 かずお, 石田 汗太

中央公論新社

初めて楳図かずおと出会ったのは「へび女」。その時の衝撃は強烈だった。この本では一雄少年の心情が丁寧に書かれている。好奇心旺盛かつ純粋でいくつになっても少年心を忘れない、そんな「楳図かずお」がどう生まれたのかがわかる興味深い作品です。

(ジュンク堂書店 橿原店 / 文具担当 / T.M.)

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個人史

誰もが知っている世界的指揮者「小澤征爾」の生涯の話。クラシック音楽は初めてという人も通の人も、世界の「セイジ・オザワ」の魅力を知ることが出来る。ニューイヤーコンサートの「ラデッキー行進曲」を是非聴いてほしい。益々魅了されてしまう。

(戸田書店 長岡店 / 文芸・人文・社会担当 / yukie.m)

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個人史

「アンパンマン」の生みの親、やなせたかしさんの評伝。朝ドラの『あんぱん』放送をきっかけに、やなせたかしさんご本人のことをもっと知りたいという方にお勧めです。やなせたかしさんの元で編集員として働いていた著者だからこその内容だと思います。

(旭屋書店 / 店舗支援部マーケティングチーム / N.N.)

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個人史

出版界が最も情熱的だった時代に、最も狂熱的だった男たち。決して記録には残せない猥雑な日々の記憶を、その只中にいた著者が真正面からつづった「超・閲覧注意」の一冊。

(八重洲ブックセンター 事業統括部 / 営業推進グループ / T.U.)

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個人史

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父が牛飼いになった理由

河崎 秋子

集英社

なぜ、父は牛飼いになったのか?公務員を辞め、北海道で牧場を始めた父、その謎を解くため著者は戦国時代の武士から家系図をたどり、満州、大阪、北海道へ。河﨑秋子が贈る、400年にわたる感動のファミリーヒストリー。家族の絆とルーツの深さに心が揺さぶられます。

(ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店 / 雑誌担当 / O.S.)