特集1 排外主義、再び
この社会が排外主義を経験するのは、初めてのことではない。
かつて日本で、アジア侵略という嵐のさなか、排外主義の暴風が吹き荒れ、多くの罪なき人々の命が奪われていった。
排外主義の恐ろしさは、「ふつう」の市民が虐殺する側に立つようになることだ。関東大震災時の朝鮮人虐殺は、それを象徴する。
「日本人ファースト」というカジュアルな表現は、その恐ろしさを覆い隠している。
なぜいま、排外主義的な動きが政治の一角を占めるようになったのか。その背景と文脈を検討し、どのように向き合うかを掘り下げていきたい。
特集2 ガザ ジェノサイドを止めるために
無差別の空爆、ドローンによる日夜を分かたぬ攻撃、そして食料封鎖による飢饉……。
信じられないほどの反人道的な戦争犯罪が、今まさにパレスチナで進行している。
さらに、イスラエルは地上戦力によるガザ制圧を開始することを宣言している。
国際社会は、私たちは、このイスラエルによる虐殺行為を一刻も早く食い止めなければいけない。
ジェノサイドが続く背景について、国連特別報告者のフランチェスカ・アルバネーゼ氏が重要な報告を提示した。本特集では、この報告とその意義について共有する。
そのうえで、私たちがジェノサイドに抗っていく方法と道筋を議論したい。
特集3 軍事化されるインターネット
かつて、インターネットは、自由な言論によって民主主義を発展させるツールとして考えられていた時期があった。そう、かつて――。
すでにインターネットは、政府や多国籍企業が市民を監視し、その行動と思想を把握するためにきわめて「便利」なツールとして機能しており、さらには人々の意識を規定し、誘導するツールとして利用されつつある。
今年の通常国会で、さしたる反対もないまま成立した「能動的サイバー防御法案」の本質や、イスラエルによるデジタル監視の実態に迫りつつ、インターネットを市民・議会・法のコントロールのもとに置く方法を考える。