【特集1】
契約書作成・審査のバッドプラクティス
契約業務におけるバッドプラクティス(悪い習慣)といえば,どのようなものを思い浮かべますか? 実務上,契約書のレビューやドラフトの場面を中心に,特に若手法務担当者が陥りがちなミスがあるようです。
そこで,本特集では「失敗から学ぼう!」をコンセプトに,契約書作成・審査における典型的な失敗事例とその教訓を紹介します。
◆失敗事例に学ぶ契約書審査のエッセンス
飯田浩隆
◆法令に関する契約書審査のバッドプラクティス
――民法を中心に
橋本孝史
◆主要類型別
契約書審査のバッドプラクティス
古澤弘二
◆なぜ「うんざり」させてしまう?
事業部とのコミュニケーションに関するバッドプラクティス
岩本竜悟
◆英文契約におけるバッドプラクティス
――英米法特有の概念とドラフティング上の留意点
石山綾理
◆契約書作成・審査後の落とし穴?
契約管理のバッドプラクティス
草原敦夫
【特集2】
テーマ別「企業法務×経済安全保障」実務の検討
米国トランプ大統領の就任から始まった2025年,世界は,米中対立,ウクライナ侵攻,イスラエル・ガザ問題など不安定な情勢にあり,経済安全保障の重要性が増している。経済安全保障とは,経済力を用いた戦争ともいわれる状況のなかで,自国の経済的優位を確立し,国際社会における影響力を保持する考え方であり,企業活動にも大きな影響を及ぼす。
本特集では,経済安全保障がさまざまな企業活動に及ぼす影響と問題点をテーマごとに明らかにする。読者の皆さまが経済安全保障について考えるきっかけとなれば幸いである。