序 章
1 常識という名の国境
2 国境はいたるところにある
3 国境は最近生み出されたものである
4 国境はもはや不用である
第一章 人種
1 植民地近代性、ナショナリズム、不均等な移動性
2 ポストコロニアルな国境化
3 反レイシズムと国境廃絶
第二章 ジェンダー
1 偽装結婚――配偶者として数えられるのは誰か?
2 国民を再生産する――親として数えられるのは誰か?
3 「家族生活」の限界
4 家事労働とセックス・ワーク――労働者として数えられるのは誰か?
5 犠牲者扱いではなくエンパワーメントを
第三章 資本主義
1 資本主義とは何か?
2 入国管理と労働
3 国境廃絶の視野は国際的である
4 コモンとして共有された世界
第四章 取り締まり
1 「外国人犯罪者」と無実さの罠
2 監獄廃絶に学ぶ
第五章 テロ対策
1 対テロ戦争と市民権の剥奪
2 予防、取り締まり、敵の根絶
3 シティズンシップの廃絶?
第六章 データベース
1 敵対的環境とデジタル国境
2 個人識別と近代国家
3 IDカードとデータベース国家
4 デジタルIDシステムとグローバル貧困層の管理
5 アイデンティティ・ポリティクス
第七章 アルゴリズム
1 ロボット国境とドローン警察
2 AI国境警備、新型生体認証、相互運用データベース
3 利潤と予測
4 アルゴリズムが人を送還するのではなく……
幕間劇――未来Ⅰ
ある国境化されたディストピア
第八章 廃絶主義
1 非改良主義的改良
2 入国管理の改革をめぐる五つの質問
3 次はどこへ?
幕間劇――未来Ⅱ
1 ありうるユートピア
2 廃絶主義の未来
原 注
用語集(柏崎正憲)
日本の読者のための解題(梁英聖)
訳者あとがき