序 章 なぜ戦時暴力は記憶されつづけるのか?
1 問題の所在――「神話的暴力」
2 法と体制
3 暴力の表象とその変化――原爆暴力を事例に
4 暴力・体制・記憶
第1章 汚れなき国防軍兵士――戦争体験の記憶
1 戦争の記憶の構造
2 戦争映画に見る記憶の構造
3 「汚れなき(sauber)」国防軍の「汚れなき」戦争
4 脱走兵・兵役拒否者と司法権力
5 濃縮された暴力の記憶
第2章 苦難からの復興――空襲の記憶
1 「タブー」としての空襲の記憶?――ハンブルクとドレスデン
2 「復興物語」としての空襲の記憶
第3章 ホロコーストのトランスナショナル化と「ホロコースト・モデル」
1 ホロコーストの記憶のトランスナショナル化
2 「フランス革命モデル」から「ホロコースト・モデル」へ
第4章 受動的犠牲者としての加害者――戦争体験記憶の構造転換
1 映画『スターリングラード』
2 国防軍の犯罪
3 映画『私たちの母たち、私たちの父たち』
4 脱走兵の名誉回復問題
第5章 克服から犠牲の受容へ――空襲記憶の構造転換
1 記憶の転換
2 『火禍』と写真集『火禍現場』
3 映画『ドレスデン』
第6章 グローカル化する記憶
1 ポーランドにおける記憶のグローカル化
2 ドイツ移民社会における記憶のグローカル化
終 章 〈想起の政治学〉――創建神話としての暴力
1 法/体制と記憶
2 戦後体制からポスト戦後体制へ
3 戦後日本と〈想起の政治学〉
あとがき
注
人名索引/事項索引