• 発売日:2025/11/29
  • 出版社:岩波書店
  • ISBN:9784000617291

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法獣医学者が解き明かす 動物の事件簿

法獣医学者が解き明かす 動物の事件簿

通常価格 2,970 円(税込)
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  • 発売日:2025/11/29
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商品説明
捨て猫から生物多様性まで、動物と人との関係性をすべてカバーする学問、それが法獣医学です。動物虐待、福祉に反する家畜飼育、乱立するアニマルカフェ、野生動物とのつきあい方……。私たちの暮らしのすぐそばで起きている様々な“動物の事件”を、法獣医学の視点で解き明かします。命と社会のつながりを考え直す一冊。
目次
 まえがき あなたは“犬のおしっこ”に水をかけますか?

第1章 ペットの事件簿
 1 繰り返される「多頭飼育崩壊」、その根源にあるのは?
  ①多頭飼育崩壊の現場で、法獣医学者が見たものは
  ②二〇二〇年施行の改正動愛法で初めての裁判
  ③多頭飼育崩壊とは、いったい何なのか
  ④ペット業界の裏側と、改善に向けた取り組み
  ⑤“溜め込んでしまう人たち”をどうケアするか
 2 ペットの遺棄・殺傷事件は、ペットだけの問題ではない
  ①動物虐待が、人への凶悪犯罪にエスカレート
  ②獣医師には、動物虐待を通報する義務がある
  ③余命短い動物にとっての「福祉」とは
  ④日本では、ペットを飼っている人は少数派

第2章 “役に立つ”動物の事件簿
 1 私たちの生活と切っても切り離せない「産業動物」
  ①卵は安ければいいのか、高くても構わないのか
  ②産業動物なしに人の生活は成り立たない
  ③殴る蹴るの虐待は許されない
 2 時には危険な任務も負わされ、人のために働く「使役動物」
  ①ネズミから象まで、役目は救助から攻撃まで
  ②盲導犬は広くなじみのある使役動物
  ③災害救助や警備などに活躍する自衛隊犬・警察犬
 3 医薬や生命科学の進歩に欠かせない「実験動物」
  ①実験動物に無用なストレスを与えてはいけない
  ②欧米の主流は「実験が終わったら譲渡」

第3章 文化を担ってきた動物の事件簿
 1 日本古来の神事や伝統文化に関わる動物たち
  ①改善して生き残る道を選んだ「上げ馬神事」
  ②天然記念物「奈良のシカ」は、あくまでも野生動物
  ③“伝統”も時代に合わせて変わっていく
 2 動物とのスポーツやレクリエーションを楽しむには?
  ①人間だけが楽しい競馬や乗馬でいいのか
  ②動物園の動物たちは、見られても平気?

第4章 野生動物の事件簿
 1 野生動物と人とのよりよい関係とは
  ①故意に殺傷すれば罪になるのはカモシカも鳩も同じ
  ②野生動物と人は、どうすれば共存できるのか
 2 “かわいい”動物カフェの罪。野生動物はペットか
  ①フクロウには、一羽につき数百ヘクタールの森林が必要
  ②日本はエキゾチックアニマルの大消費国
 3 野生化したペットや外来種をどうする?
  ①野生動物を飼うとは、覚悟を必要とすること
  ②希少種の保護と動物福祉の両立を目指して

第5章 行き場を失った動物の事件簿
 1 災害時の動物たちと、動物をめぐる人々
  ①避難所にペットを受け入れる、受け入れない?
  ②餓死と安楽死、どちらが産業動物にとって苦痛が少ないか
 2 保護犬・保護猫をめぐる悩ましい問題
  ①犬や猫は、なぜ動物愛護センターにやってくるのか
  ②アメリカで始まった「シェルターメディスン」とは
  ③ペットを飼いたい高齢者と、飼えなくなった高齢者

終章 法獣医学とは何か
 1 法獣医学の果たすべき役割と、今後の課題とは
  ①動物と人との関係性全般を扱う学問として
  ②捨て猫から生物多様性まで、多岐にわたる守備範囲
  ③法獣医学の今後の課題とは
 2 動物福祉・人の幸福・環境はみんなつながっている
  ①ワンヘルス、ワンウェルフェアとは
  ②地球上に人と動物が共存するのは当たり前

 参考文献・資料
 あとがき なぜ法獣医学の道を選んだのか
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