一 果てしない宇宙と有限世界
宇宙からの光
宇宙の根源と?がる声・音
無限と有限の世界
仏道修行のカリキュラム
仏教の中での禅定
インド密教の流れ
瑜伽に還る
二 自然観
密教宣布の開始
修禅の願い
高野山に籠る
俗事を避ける
なぜ、深山に籠るのか
山籠りの楽しさ
宝玉を抱いての山籠りはなぜか
大自然に仏の教えが潜む
天地は経典の箱
三 対立と融合
二元の対立
凡夫が仏であると気づく
即身成仏
金胎は対か不二か
個と全体
自・仏・衆生の三心
三種世間と六大説
空海の願文にみる成仏の願い
物にいのちを認める
四 自と他
他者と接する
教判
多元的な価値観
包摂と純化
智と理
師との出遇い
密教の相承
許しを願う
僧尼の堕落について
心と環境
五 読み替え
深い意味の読み込み
文字の読み替え
文章の読み替え
思想の読み替え
六 仏陀の説法
仏陀が語る
真理を仏とする
仏の三身
密教の仏身観
もう一つの四身説
真理が法を説く証拠
法身の説法を受け止める
七 教育理念
綜芸種智院の開設
教育環境
教育内容
教授の招請
教育資金
日本仏教からの提言
混迷の時代の日本仏教の役割
生きものの相互関連性
多元的な価値観
社会奉仕活動
八 国家と民衆
国を護るということ
インドにおける護国思想
中国における護国思想
空海と王権
空海と天皇との交流
四恩説の再検討
宇宙的なひろがりをもつ恩
九 生死観
空海に見る生と死
鬼神がもたらす死
悪鬼の排除
無常の教え
成仏への道
智泉の死
他界浄土
生死の苦からの離脱
精霊の成仏
自身の病気に際して
十 入定信仰
入定とは
高野山で生涯を閉じる
入定留身説
宗教的な伝承の意味
阿字のふるさとに還る
永遠に続く衆生救済の活動
あとがき
主要参考文献
索引