はじめに――コモン・マンの思想
第1章 デューイの思想形成――生きることと学ぶことへの問い
1 デューイ、その生い立ちと思想の原点
2 プラグマティズムと新教育運動
3 進歩主義教育の萌芽
第2章 シカゴ大学実験学校の挑戦――学校と社会をつなぐ
1 ラボラトリー・スクール――『学校と社会』の思想と実践
2 コミュニティとしての学校――学びあうネットワーク
3 ソーシャルワークへの献身と教育活動――社会のなかの学校
第3章 民主主義と教育の再構成
1 コロンビア大学という新天地――ニューヨークでの研究と社会活動
2 第一次世界大戦での失意から平和への教育へ
3 進歩主義学校と学びの創造――learning by doing の教育
4 生き方としての民主主義――『民主主義と教育』の思想
第4章 日本と中国への訪問
1 大正デモクラシー期の日本へ
2 「新教育」を模索する中国とデューイ
第5章 教育の公共性と民主主義
1 一九二〇年代のデューイの思想
2 進歩主義の展開――教育と政治
3 デューイにとっての「教育科学」――科学の民主化
4 トルコ、メキシコ、ロシアへの訪問
第6章 コモン・マンの教育思想
1 一九三〇年代のリベラリズムと進歩主義教育
2 アート教育とアート政策――文化と民主主義
3 市民的自由、学問の自由、教育の自由
おわりに――現代に生きるデューイ
あとがき
引用・参考文献/追記