Ⅰ
明治二十年代「金の世」における職業としての文芸
伊藤整『日本文壇史3 悩める若人の群』
鷗外が眺めた「燈火の海」
森鷗外『舞姫』
崖下の家の平和と不安
夏目漱石『門』
明るくて軽快な国木田独歩――日清・日露戦間期の作家
「明治の文学」第22巻『国木田独歩』
彼はむかしの彼ならず――「天才」石川一から「生活者」啄󠄁木へ
ちくま日本文学全集30『石川啄󠄁木』
「繁昌記」という名の挽歌
『大東京繁昌記 下町篇』
「切実な自己表現」としての文芸評論
平野謙『島崎藤村』
網膜に焼き付いた風景
原民喜『原民喜戦後全小説』
「日本の文学」刊行と一九六三年という時代
中央公論新社編『対談 日本の文学 作家の肖像』
Ⅱ
向上心こそ力であった時代
浮谷東次郎『俺様の宝石さ』
文学に「退屈」する作家
伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』
昭和四十二年の「違和感」――旧制高校的文化考
竹内洋『学歴貴族の栄光と挫折』
歴史を記述する方法と技倆
徳岡孝夫『五衰の人――三島由紀夫私記』
回想の山田風太郎
山田風太郎『警視庁草紙』ほか
個性的日本人が描く個性的日本人群像
山田風太郎『明治波濤歌』
梯子の下の深い闇
藤沢周平『闇の梯子』
「孤士」の墓碑銘
藤沢周平『回天の門』
停滞の美しさ、やむを得ざる成長
藤沢周平『漆の実のみのる国』
封建の花
群ようこ『馬琴の嫁』
日常の明るい闇
山田太一『逃げていく街』
彼女の、意志的なあの靴音
須賀敦子『ヴェネツィアの宿』
年を歴た鰐について
山本夏彦『美しければすべてよし――夏彦の写真コラム』
努力して「老人」、普通に「老青年」
阿川弘之『南蛮阿房列車』
ここに文学がある
阿川弘之『天皇さんの涙 葭の髄から・完』
あとがき