〇1章 ワインの基礎知識ワインの超基本と普遍的な要素を探求する。本書を読み進めるために必要な最低限の知識を紹介・ワインの基本(種類、歴史(近年のナチュラルワインの流れなども)、作り方など)・ブドウ樹と品種(ヨーロッパ原産のヨーロッパ品種、アメリカ原産のアメリカ品種、日本独自の品種)・ブドウを育てる地形(扇状地、台地の斜面など?)・ブドウを育てる地質と土壌(泥炭岩、白亜、粘土石灰質、沖積土、頁岩、火山質など?)・気候の話 〇2章 地形・地質がワインの味わいに与える影響地形・地質がワインの味わいに与える影響についてレクチャー。ブドウ品種別に、地質図に紐づけながら風味分析をしていく。地質による味わいの変化と、具体的な銘柄の例をあげていく。(本書のアピールポイントのひとつ。著者ならではの視点)【白ワイン】【赤ワイン】【オレンジ】(例)白・シャルドネ 長野市・高山村(火山性粘土)→林檎のアロマ→●カンティーナ・リエゾーのベルヴェテーレ シャルドネ2022〇3章 ワインに合わせる料理全体の構成を理解する味の基本要素である五味(塩味、甘味、酸味、苦味、旨味)をベースに、調理素材の持つ要素(油脂、風味)+調理方法(生、焼き、蒸し、揚げ)+調味料の要素などを当てはめて料理全体の構成を理解する。たとえば油分の強い料理なら植物性の油なのか、動物性の油なのか。脂っぽさをワインの酸味で和らげるのかタンニンのような渋みをぶつけて解決するのか、最終的にしぼりこんでいく。味の相関関係チャートなどを制作予定 〇4章 ワインペアリングのレッスン塩ゆでポテトのバリエーション、白桃缶詰のバリエーション、日本全国共通で購入できるコンビニのお総菜など、身近な食材を使ってワインペアリングを練習。論理的な組み合わせの実践例。・マッシュポテト+レモンの皮→ニュージーランド マールボロ ソービニオンブラン・マッシュポテト+生ハム→イタリア サルデーニャ島 ヴェルメンティーノ・マッシュポテト+いぶりがっこ→ボルドーグラーブ ソーヴィニヨンブラン+セミヨン(樽熟成)〇5章 プロのペアリング大解剖さまざまレストランで行われているペアリング術を解剖。〇6章 家庭でできるワインペアリング春夏秋冬、飲みたいワイン(さまざまな種類を)にあう、家庭メニューをワイン主体で吉平氏が考える。【著者】吉平翔(よしひらしょう)1986年生まれ。料理旅館「比良山荘」での9年間の料理人修行を経て、ソムリエ資格を取得。現在、長野県朝日村で日本料理店「馳走よしひら」を営む。日本で唯一の山岳フィールドラグジュアリーリゾートホテル「スノーピークフィールドスイート白馬・北尾根高原」で、2019年の開業時よりソムリエをつとめる。地質学の専門家である義父と共に土壌とワインの味わいの相関関係について考察している。