文庫版 序
はしがき
第一部 典型的日本人日蓮 紀野一義
序章 この本を読んでくださる人々に
1 日蓮はあっという間に眼の前に来た
2 「野の人」の系譜
3 骨も太く押しも強かった中世の日本人
一章 安房から鎌倉へ
1 今生には貧窮下賤の者と生まれ
2 災害ならびおこるさなかに
3 『立正安国論』の現代語訳
二章 神々にうながされる者
1 迫害日に日に迫る
2 神々と日蓮
3 礼拝と折伏
三章 流人の国佐渡へ
1 これは魂魄佐渡の国にいたりて
2 身命をすつるほどの事ありてこそ
3 汝らなんぞこの経文を読まざる
4 塚原の雪の中にて
四章 佐渡御書
1 世間に人のおそれるもの
2 われ身命を惜しまず
3 身は人身に似て畜生なり
4 高き山に登りて
五章 即身成仏
1 根源生命的な生きかたを示した空海
2 二七年の説法ことごとく即身成仏
3 唱題成仏
あとがき
第二部 日蓮の思想と行動
〈対談〉
紀野一義
梅原 猛
第三部 日蓮の人生と思想 梅原 猛
はじめに
一章 価値復興者日蓮
二章 価値創造者日蓮
参考文献
日本仏教史年表
解説 井沢元彦