西郷の言葉
奈良本辰也
1 ─詩と語録
第一部 人を相手とせず、天を相手にせよ
──西郷南洲遺訓
第一章 遺訓
第二章 問答
〔問者──岸良真二郎〕
第二部 夢幻の名利を争わず
──詩と人生
第一章 人世の浮沈は晦明に似たり
──配流の地に人生を観る
第二章 黒烟南北、火船を飛ばす
──政治家西郷、東奔西走
第三章 人間虎豹の群を脱れて
──野に下って知る我が誠
第四章 天、温泉を沸かし、清くして渾らず
──歴史と狩猟と温泉に詠む
第三部 詐謀と至誠のはざまを生きて
──書簡でつづる我が人生と革命
第一章 忍びがたきを忍ぶ「土中の死骨」
──安政大獄に吹きとばされた政界登場
第二章 井伊直弼暗殺一周年を祝して焼酎に酔う
──奄美大島に潜伏
第三章 焦燥と諦観の日々
──ふたたび沖永良部島流罪
第四章 幕府を冷たく見放す
──薩摩七十七万石を背負って
第五章 慶喜を討て!
──ついに討幕戦争にこぎつける
第六章 武士の戦功を見捨てるな
──鹿児島から見る維新政府の四年間
第七章 無芸無害の留守番役
──参議として
第八章 まず私が殺されよう
──征韓論争
第九章 勝敗を問わず、一個の条理に死す
──反乱
2─西郷隆盛論─政治家の原像
高野 澄
第一章 英雄
第二章 革命
第三章 退場
凡例