まえがき
第一章 タヌキ昔話の形成
昔話におけるタヌキの役割
ネコのようなタヌキ
サルのようなタヌキ
キツネのようなタヌキ
タヌキ自身
妖怪としてのタヌキ
第二章 神仏への愛憎
タヌキの勧進僧
タヌキの客僧
タヌキ僧の信仰
如来・菩薩の幻出
天狗とタヌキ
神と妖怪のあいだ
異域の暗闇
鬼との互換性
鬼の念仏
第三章 信楽焼定型タヌキのルーツ
藤原銕造のタヌキ
大陰のうの起源
大陰のうの意味
通帳と徳利
(八)とはなにか
笠の象徴性
巨腹の由来
野生と円満
第四章 心理現象としてのタヌキ
山の音
攻撃と憑き
攻撃と憑きの精神医学
異域と他界
幻視する人びと
山の女神
母性に秘められた女性
第五章 狸の意味
中国の狸
日本の狸・たぬき
狸の形成
狸の諸相
たぬきの意味
おなじ穴のむじな
たぬきの生涯
あとがき 29
文庫解説 小松和彦
文献表(研究書・論文、一次資料、視覚像資料源)
説話索引