文庫化にあたって 日野原重明
はじめに
若輩ながら前座をつとめさせていただきます 細谷喨々
第一章 日本二大快老人
秩父育ちの俳人
戦争末期、トラック島での体験
俳句の虜になる──神戸、長崎時代
大きな転機──一茶、山頭火との出会い
九十までの生き方、九十からの生き方
医者への道
病気が人間を育てた
聖路加国際病院との縁
五十八歳の転機──よど号事件に遭遇
地下鉄サリン事件
晴天型と浮雲型
第二章 「いのち」は時間
いのちは時間
「いのちの授業」の始まり
私も十歳のころがあった
「生きがい」について
アニミズムと俳句
宇宙の大きな力
俳句に作曲のすすめ
ケアについて
音楽の力
日野原スピリット
善意の募金集め
第三章 健康と日常生活
うつぶせ睡眠法
幸福感、健康感があればいい
無病息災は必ずしも本当の長命ではない
自然体で禁煙、禁酒
達成感も必要
立禅、すなわち脳鍛練法
よき遺伝子を継ぐ
三十歳のときの体重と腹囲をキープすること
毎朝のオリーブオイルから
首を動かすことが大事
寝室にはトイレを
違うことを同時にやる
座禅の呼吸法
オーバーワークが悩みの種
第四章 死後も見すえた未来志向
十年先のことを考えよう
まだ創めることがある
九十八歳のパスポート
ぶっつけ本番がいい
時代より早すぎる
次の時代の人たちのために
辣腕経営者
日野原夫人との出会い
いずれは無縁仏に
結びにかえて
おわりに
世紀の快老人、ではなく怪老人対談の場に
同席させていただきました 黒田杏子
文庫版あとがき 金子兜太