文庫版へよせての、まえがき
第一章 幻想のネストリアン
アダムと空海
世界のなかの高野山
ダビデの神社と広隆寺
極東の受胎告知
岩倉遣外使節と遣唐使
祭天の古俗とキリスト教
第二章 異端の魔術
天草騒動と由比正雪
謀叛人あるいは、売国奴
魔術と宗教
大阪夏の陣
「救民」の旗とヨーロッパ
十字の紋章
江戸後期の精神史
脱亜論へいたるまで
第三章 仏教と神道と
江戸のアレクサンダー・ロマン
仏教異端説
アラビアへおよぶ仏教圏
地獄とインフェルノ
「仏法は吉利支丹の先達」か
豊葦原のアダムとイブ
禁教時代のグローバリズム
第四章 ユーラシアのなかで
日本人とユダヤ人
フランス・ルネッサンスの大奇人
プレスター・ジョンと聖トマス
聖ジョザファのゆくえ
世界はひとつ
主要参考文献
文庫版のあとがき──今後のキリスト教研究へむけて
解説 末木文美士
文庫版へよせての、まえがき