高齢者一人の介護に必要な金額をご存知でしょうか?
諸々の費用と平均介護期間から計算すると、
その額は546万1000円になるとのことです。
もちろん、これに日々の生活費が加算されますが、
この金額は高いと思われるでしょうか、それとも安いと思われるでしょうか?
介護のために資産を失う「介護破産」が最近話題となっています。
実は介護破産の原因には、単に資産の多寡だけでなく、
介護に関する「情報量」も大きく関わってくるのです。
そのため、「546万1000円」という金額を安いと感じた人も、
決して、介護破産と無縁ではありません。
高齢者およびその子どもである現役世代は皆、「介護破産」と無関係どころか、
いつの日か、確実にその当事者になることを覚悟しなければならないのです。
本書では現在介護生活を送っている人々の生の声をルポしつつ、
介護をするにあたり知っておきたいお金のこと、法律面のことなどに言及。
介護で将来破綻するような悲劇を防ぐための方法論を記した一冊です。
【目次】
第1章 崖っぷちの日本の高齢者たち (村田くみ)
第2章 働き盛りを襲う「介護離職」 (村田くみ)
第3章 介護にはいくらかかるのか? (結城康博)
第4章 認知症トラブルと家族の責任 (村田くみ)
第5章 厳しさを増す介護をめぐる制度 (結城康博)
第6章 「介護破産」は避けられる (結城康博)