発達が気になる子どもたちを支えるために園ですぐに実践できる支援メソッドを、豊富な事例とともに紹介。子どもの特性に合わせた環境の整え方やかかわり方、集団活動や個別支援の工夫など、毎日の保育で活用できる支援のヒントが満載です。
【目次】
1 保育環境づくり
あそびの発達段階に応じてコーナーをつくる/あそびのルールをつくり、共有する/一人あそびを保障する/刺激を減らして落ち着く環境を工夫する/手順や予定を表示して伝える/場所が分かるように表示する
2 感覚と運動への配慮
脳の発達段階を意識してかかわる/感覚の敏感・鈍感に合わせてかかわる/姿勢の崩れは、気持ちではなく感覚に注目/気分の安定には、覚醒レベルの調整を/動きのポイントを分かりやすく伝える/流れのある動きを分かりやすく伝える/いまある環境で、意図的な運動を設定する
3 集団活動の工夫
状況に合わせて保育形態を変える/その子に合った参加の仕方を考える/「参加しない」も肯定する/意図的にグループを編成する/活動の構成にメリハリをつける/集中しやすい座り方・話し方を工夫する
4 個別支援の工夫
一度に多くを伝えない/その子に合った「切り替え方」を探る/1つのことしか目に入らない子には、個別に対応/こだわりは尊重し、特性に配慮してかかわる/勝負へのこだわりは、まず気持ちを受け止める/自分視点で語りかける/困った行動には注目せずに、やるべき行動を伝える/スペシャルタイムをつくる/「やり取り」で、コミュニケーション力を育む/あそびを通して社会性を育む
5 発達の評価・共有
評価ツールで発達を客観的に捉える/気になる行動を分析し、よい行動に変換する/支援を共有するための記録を書く