本書は『講談社基礎物理学シリーズ』の第4巻であり、電磁気学という物理学分野を詳説するものです。
電磁気学とは、読んで字のごとく、電気と磁気に関する学問です。電気と磁気は物理学的に興味深い対象であるばかりか、我々の日常生活にも大いに役立てられていることは周知のとおりで、理学・工学を目指す人間としては是非とも習得したいものです。
しかし、大学の電磁気学は、その数学的記述において高校物理とは一線を画する難しさがあります。本書は、この難解さを打ち破り、初学者に電磁気学の理解をもたらす、非常に工夫された教科書です。