「人を惑わす太陽の雫よ。知られてはならない秘密とともに迷いの道の下に眠れ」……。
名門サン・ピエール学院の生徒である「彼」の手には、祖父から譲られた大切な琥珀があった。
それは、彼の祖先がバルト海沿岸で拾った珍しいもので、黄色い石の中に水が入っているものだった。ある人物との出会いをきっかけに、曾祖母の形見の品でもあるその琥珀を「彼」は土中に埋めてしまうのだが……。
宝石と泉の女神に愛された少年・ルネが、生徒たちの間で起きる「宝石にまつわる謎」を解く! サン・ピエールの不思議事件簿、ついにクライマックス!