本書は、25年にわたるエストネーションの軌跡を関係者の証言と資料で振り返りながら、その革新の数々を記録した1冊。消費の中心が「モノ」から「意味」へと移行する時代に、本質的な豊かさを求めるすべての人に、新しい価値のかたちを問いかけてくれます。
序章 「エストネーション」が生まれるまで
ファッション業界の「常識」に対する疑問と不満
自分らしさを求める「大人のスタイル」の実現
今までにない、全く新しい価値をつくることへの逆風
大人の服がなかった「東の国」から新しい価値を発信する
コンセプトに共感した、プロフェッショナルが集結
第1章 時代に合わせて「審美眼」で編集する
時代の変わり目に求められた「新しい店」
「人」がつくるブランド― 雑貨もインナーも同じ温度感で提案する
六本木ヒルズ開業とともにオープンした旗艦店
広大な売り場面積を誇る店舗のこだわりのディスプレイ
東京から全国へ、多店舗展開で新たな可能性を模索
より強固な組織にするためのブランディング
コロナ禍が突きつけた試練と信頼
本質を問うブランド哲学が、共感を呼んだ
第2章 美意識とデータが交差する店舗運営
エストネーションが貫いてきた顧客様主義の店舗運営
CRMシステムの導入と活用の始まり
「見える化」から始まったCRMの再構築
顧客様主義からの再構築と評価制度の見直し
CRMに求められる今後の課題
デジタル時代に求められる店舗の役割
現場とデータの融合、そして未来へ
第3章 サステナブルであるという意思
アパレル業界を取り巻く環境問題の現状
エストネーションのサステナビリティプロジェクト概要
1. 廃棄物のリサイクル推進:リサイクル率80%
2. 資源循環の構築:環境に配慮した素材の使用率30%
3. 温室効果ガスの削減: 温室効果ガス排出量(Scope1・Scope2)を実質ゼロへ
縦、横、斜めの関係をつなぐ
第4章 共感でつながるチームづくり
行動規範という共感がチームとしての一体感を生む
01見えないものを見つめ、価値へと昇華させる
02エストネーションを表現する一着を求めて世界をめぐる
03エストネーションの「今」を商品として形にする
04店舗だけにとどまらない販売職の活躍の場
05初めて店舗に訪れたときの感動をお客様へ届ける