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日本の後宮

日本の後宮

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商品説明
男性君主のために集められた女性たちと、彼女らが住む空間を指す後宮。天皇家の安定した皇位継承のために作られた。

平安時代初期、桓武天皇、嵯峨天皇には各々35人、45人に及ぶ皇子女がいたが、そこには彼らを産んだ20人以上の妃・夫人・嬪・女御・更衣という後宮のキサキたちがいた。

日本では当初、男子禁制ではなかったが、中国由来の制度の影響を受け変貌していく。本書は起源から平安末期までの歴史を追い、その実態を描く。
目次
【目 次】



はしがき

序 章  後宮とは何か――古代日本への導入

第1章  キサキの誕生――5〜7世紀

1  古代日本女性の地位――中国と異なる双系社会

2  世襲王権の成立、キサキ制度へ

3  皇后と皇太子――序列化される女性たち



第2章  優遇されるキサキたち――奈良時代

1  令制キサキの待遇と役割

2  妃・夫人・嬪の実態―― 文武から光仁天皇まで

3  氏女と采女―― 律令制下の女官たち



第3章  急増するキサキの再編――平安時代初期

1  桓武天皇期の拡大と転換

2  平城天皇の後宮改革――女官の供給と役割

3  女御と更衣の登場――嵯峨天皇の膨大なキサキ



第4章  埋もれていく〝女性たち〞――平安時代前中期

1  新しい後宮の成立――男女別の宮廷社会へ

2  母后の強い立場――妻より母として

3  家父長的「家」の形成へ――男性社会への影響



終 章  天皇と後宮



あとがき

主要参考文献

日本の後宮 関連年表
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