うち続く応仁の乱の世、宗祖親鸞によって農村を中心に普及し蓮如の出現で全国的発展を遂げた一向宗と、町衆と結んだ法華宗の隆盛は「一揆の時代」を招く。中央では十代将軍足利義材(よしき)が京を逃れること十数年、その間に権力の地方分散が顕在化し、時代は戦国大名相互の国盗り合戦へと向かう。
原案執筆・今谷 明
〈目次より〉
序章 法華・一向両教団前史
第一章 蓮如教団の発展
第二章 法王国と寺内町
第三章 天文の争乱
第四章 法華一揆の興亡
間章 戦国の群雄たち
第五章 国盗り物語
間章 鉄砲伝来と戦国期の技術
第六章 戦国大名の争覇戦
第七章 信長の擡頭
解説・今谷 明