私は、かりそめのことながら、別の惑星からきたとして、日本国を旅している。この国の習俗・慣習、あるいは思考や行動の基本的な型というものを大小となく煮詰め、エキスのようなものがとりだせるとすればと思い、「かたち」をとりだしては大釜(おおがま)に入れているのである(あとがきより)。
日本史に深い造詣を持つ著者が、さまざまな歴史の情景から夾雑物を洗いながして、その核となっているものに迫り、日本人の本質は何かを問いかける。確かな史観に裏打ちされた卓抜した評論。19881989
目次
紋
天領と藩領
婚姻雑話
土佐の場合
肥後の場合
華厳
ポンペの神社
金(きん)
カッテンディーケ
江戸景色
十三世紀の文章語
典型
無題
汚職
職人
聖(ひじり)
会社的"公”
一風景
師承の国
ザヴィエル城の息子
GとF
市場(しじょう)
越と倭
スギ・ヒノキ
あとがき