シリーズ最終巻。
弟・右近の仇討のため、江戸を離れた蓮次と別れたおりんは、魂が抜けたように沈みこんでいた。おりんは針を持つと手が震え、縫物ができなくなっていた。医者に診せても症状は改善しない。そんなおりんの気持ちを和らげようと、おせんは更紗屋再建という重荷から、おりんを解放してやってはどうかと善次郎に言い出す。飛松を自分たちの養子にし、おりんには好きな人に添わせてはどうか、と。その話をこっそり聞いてしまったおりんは、いっそう落ち込んでしまう。
更紗屋再建の夢は、蓮次との恋は、熙姫との再会は……物語はクライマックスへ!
第一章 針供養
第二章 相見える日
第三章 大老刺殺
第四章 江戸紫咲く