“次にくる時代小説”、ここに誕生!
下谷の旅籠で巡り合った人々が紡ぐ、
希望の江戸情話
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――本当に求めているものを
偽り続け、心を殺すくらいなら、
欲しいと泣き喚いた方がずっといい。
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「深川あやかし屋敷奇譚」シリーズの
笹目いく子氏最新作
【あらすじ】
文化四年の江戸。
母に捨てられ、父の暴力に怯えて育った
笛売りの青年・明彦は、絶縁していた叔父の死を
きっかけに、奥州街道裏沿いの下谷坂本町にある
旅籠「椿屋」を継ぐことになった。
叔父が寂しく暮していたはずの宿の中には
美しく整えられた庭が広がっていた。
縁側に座り見惚れていた明彦は、
無人のはずの室内から目線を感じ――。
そこに立っていたのは、旅籠の名前と同じ
「椿」を名乗る娘だった。
気味悪がった明彦は彼女を追い出してしまう。
しかし、ほどなく見つかった叔父の日記には、
十七年前、”いまと同じ姿をした「椿」”
と出会った日のことが綴られていた。
江戸の片隅の旅籠屋で
人ならぬ少女と孤独な青年が出会い、
訪れる人々の運命も静かに変わっていく。
――命の重さと生きる意味を問う、
切なくもあたたかな物語。
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※下記ネタバレ注意
文芸評論家・細谷正充氏
「面白く読みました。
人魚の肉を食べて不老不死になった
人物というネタは、それほど
珍しいものではありません。
しかし本作の場合、
椿をそのような存在にしながら、
ホラーにしていないところに、
作者のセンスを感じました。
また、椿と寅吉親分の関係には、やられました」