すこしまえまで、そらをとぶのはとりだけで、ちじょうには、いえなんてなかったころのこと。
あるひ、くまが川でさかなをつかまえた!と思ったら、それはみたこともないいきものでした。
そのいきものは、そらにむかっててをひろげると、まぶしいひかりをはなちはじめたのです。
「ひ」をめぐる めくるめく ものがたり。
「日本絵本賞大賞」「世界で最も美しい本コンクール銀賞」受賞作家による描き下ろし絵本。
★豪華装丁・造本:カバー 箔押し加工、本文 CMYK+金色、小口染め
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帯・作者からのメッセージ
あなたの いちばんさいしょのきおく なんですか?
わたしが まだ「ひ」を しらなかったころ
うつくしく もえさかる「ひ」を つかみ
やけどを おってしまいました
これが わたしの いちばんさいしょのきおく
このとき わたしは それまでの きおくを すべてわすれて
じぶんという にんげんに なりました
これは きおくの むこうがわの ものがたり