「食品ロス」ってなんだろう?
あまるほど供給される食品によって日ごろ私たちが口にしている食べ物が、毎日どれくらい捨てられているのか想像できないかもしれません。食べきれずに捨てられる食べ物や、また、製造工程でたくさんの食品がごみとして廃棄されています。
たくさんの食品を捨てる国がある一方、飢餓に苦しむ国も多くあります。食品をつくるための耕地の拡大、廃棄されたごみの処理問題など、環境への影響も少なくありません。SDGsが掲げる目標の中にも食品ロスに関係する項目がたくさんあります。また、2030年までに小売りや消費者レベルで世界全体の1人当たりの食料廃棄物を半減させ、生産・サプライチェーンでの食品ロスを減少させることが求められています。
世界で需要と供給のバランスが取れていない今、農水産物が食品として提供される流通経路の中で、なぜ食品ロスが起きてしまうのか、SDGsの目標を世界でどう達成するのかなどを、ウサギさん、カエルさん、ネコさんが身近な例をあげながら、オールカラーのイラストでわかりやすく解説してくれます。
食品ロスゼロを達成するためにも、捨てられる食べ物がなくなり、世界中に食品を行き渡らせるために何が必要かを、本書と一緒に考えてみましょう。