■説得力(リアリティ)と発想力(オリジナリティ)で作品を彩るために
・誰でも何にでも使えるはずの魔法の力があるのに非効率な道具が使われている
・その土地ではありえない植生や生態系になっている
・鉄製品があるのに鋳造技術が未発達
など…
創作活動のよくある落とし穴ですが、これらは多くの場合描写というよりは知識不足や時代考証のミス、技術的な勘違いが原因です。
だからといってリアリティだけを追求しても没個性的な作品になってしまいますし、悩んだ末に「面倒なので"●●の世界"みたいな感じで」と発想を止めてしまうばかりでは創作者として面白くないでしょう。
本書では
・物理学 ・数学 ・地学 ・植物学 ・生物学
・鉱物学 ・天文学 ・医学/科学/錬金術 ・魔法学
の9種の視点から現実の技術や知識、ツールの成り立ちと歴史を解説しています。
「古代ギリシャではすでに"地球が丸い"とわかっていた?」「あの植物の原産地は?」「金や鉄の掘り方は?」「錬金術と科学はつながっていた?」といった設定づくりに活かせる知識だけでなく「魔法がもし我々の世界にあったら」のような創作を面白く演出するポイントもあわせて紹介。
どこまで嘘をついても大丈夫か、どこが違うと自分らしさが出せるか、創作をぐっと魅力的にするためのヒントが詰まった一冊です。