警察国家の廃墟から、
人間性を掘り起こす
――ニューヨークタイムズ
ガーディアンほか各紙誌で話題
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東独生まれの著者が数多の証言や記録から描く
抑圧と監視下の「日常」
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ドイツ民主共和国をあえて見直すのは今なのだ。目を開けば、モノクロではなく色彩に満ちた世界がある。たしかに抑圧はされていたし残虐な時代でもあったが、チャンスや帰属意識も存在した。そのすべてを、東ドイツの共同体の大半が経験した。涙と怒りがあり、笑いと誇りがあった。東ドイツ人は生き、愛し、働き、年を重ねた。休暇にも出かけたし、政治家への冗談も口にしたし、子育てもした。彼らの人生は、ドイツ史を飾るに値する。今こそ壁を越えて、もうひとつのドイツを真剣に見直したい。(本文より)
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「色彩豊かで、驚きに満ちている」
――サンデータイムズ
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「消えた国家と社会の精神を鮮明に描く」
――フォーリン・アフェアーズ
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「東ドイツの人々が失ったものよりも、私たちが決して手に入れることのできなかったものについて書かれている」
――ガーディアン
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「矛盾に満ちた、最も奇妙な国のひとつである東ドイツ。その矛盾を見事に捉えている」
――ニュー・リパブリック
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【目次】
序文
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第1章 ヒトラーとスターリンとの板挟み(1918~45年)
第2章 廃墟からの復興(1945~49年)
第3章 産みの苦しみ(1949~52年)
第4章 社会主義の建設(1952~61年)
第5章 1段ずつ(1961~65年)
第6章 もうひとつのドイツ(1965~71年)
第7章 計画的な奇跡(1971~75年)
第8章 友人と敵(1976~81年)
第9章 生活の不安がない時代(1981~86年)
第10章 社会主義の末路(1987~90年)
エピローグ――統一
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謝辞
原註
参考文献
写真提供一覧