逆説、あるいはパラドックスとは
正しい、あるいは一見正しく見える前提から
おかしな結論が導きだされてしまうことです。
前提や、途中の考え方がまちがっていたり、
あるいは、パラドックスそのものはまったく正しいのに,
結論をおかしいと思う私たちの直感が
まちがっているということもあります。
パラドックスは、言葉や数字、論理といった実体のないものもあれば、経済学や物理学などの分野で現実に確認されているものもあります。
パズルや思考実験のような
昔からたくさんの人に考えられてきたパラドックスは、
考え方を柔らかくし、視野を広げてくれるでしょう。
身近な生活や人間社会にもパラドックスはひそんでいます。
一方、SFのような遠い宇宙や未来を舞台にしたパラドックスもあります。
本書ではパラドックスを、その性質によって7つの章にまとめました。
順番に読んでもいいですし、気になった問題に挑戦するのもいいでしょう。不思議な逆説の世界をお楽しみください。