はしがき
序章 話し手の意味の心理性と公共性
1 私たちはコミュニケーションをする
2 話し手の意味の心理性
3 話し手の意味の公共性
4 心理的であり公共的である話し手の意味
Ⅰ 意図基盤意味論
第一章 意図基盤意味論という枠組み――グライスの「意味」論文から
はじめに――出発点としての「意味」論文
1 グライスの哲学的方法論
2 「意味」論文における分析
3 意図基盤意味論とは何なのか
4 意図基盤意味論の利点
本章のまとめ
第二章 意図基盤意味論と意図の無限後退
はじめに――躓きの石としての意図の無限後退問題
1 意図の無限後退
2 「意味」論文以後の意図基盤意味論
補論 心的態度そのものとその記述とを峻別する柏端の見解
本章のまとめ
Ⅱ 意味と意図を切り離す
第三章 意図の無限後退はなぜ起きるのか?
はじめに――立ち往生する意図基盤意味論
1 話し手の意味の分析における前提
2 無限後退の原因
本章のまとめ
第四章 意味と意図の関係
はじめに――意図基盤意味論は直観的にもっともらしいのか?
1 意図基盤意味論と話し手の意味に関する直観
2 意味と意図の乖離
本章のまとめ
Ⅲ 公共性を基礎に据える
第五章 共同性基盤意味論
はじめに――話し手の意味への新たなアプローチに向けて
1 テイラーによる意図基盤意味論批判
2 集合的信念としての「我らのこと」
3 共同性基盤意味論
4 共同性基盤意味論と語用論
本章のまとめ
第六章 話し手の意味の心理性を説明する
はじめに――共同性基盤意味論と話し手の意味の心理性
1 意図基盤意味論からの説明
2 話し手の意味の心理性とはいかなる現象なのか?
3 共同性基盤意味論からの説明
本章のまとめ
結論 共同性に根差したコミュニケーション
注
あとがき
要約(英文)
文献一覧
事項索引
人名索引