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感覚の植民地主義と言語のヘゲモニー

感覚の植民地主義と言語のヘゲモニー

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商品説明
「聞こえる社会」に生きるわたしたちの常識を、フィリピンろう者の歴史が静かに揺さぶる。

フィリピンのような多言語社会で、手話はどのように生まれ、継承され、周縁化されてきたのか。ろう文化をめぐる知られざる文化実践の歴史を通し、音声言語を前提とした制度や社会の中での複層的な権力構造、そして「言語のあり方」そのものを問い直す試み。
目次
はしがき

序章 感覚の植民地主義と言語のヘゲモニー
 1.本書の問題関心と理論的射程
 2.本書の見取り図
 3.フィリピンのろう文化に関する先行研究と本書の位置づけ
 4.調査方法と位置性(ポジショナリティ)について
 5.図像性を伴う言語の翻訳不可能性・健常性バイアス
 6.フィールドワークの実施概要
 7.本書の構成

第Ⅰ部 理論的視座:線を引く/測る

第1章 ろう文化論の再定位──言語・身体・権力の系譜
 1.大文字のろう文化論
 2.ろう文化論の課題
 3.デフネスと「聴覚障害」に関するディスコース
 4.ろう者の身体性とエスニシティ

第2章 基層データで読むフィリピンろう者が生きる環境──言語・学校・団体・法制度
 1.制度的翻訳──障害者の定義と障害者の人口 
 2.言語翻訳──フィリピンにおける手話FSLとASLの接触を中心に
 3.歴史的翻訳と社会表象

第Ⅱ部 歴史的視座:線を移植する/統治する

第3章 身体と感覚の植民地支配
 1.植民地主義的ヒアリング・ラインの策定
 2.ねじれた夢──障害の「兆候」(サイン)とコスモポリタンとしてのろう者

第4章 独裁と福祉──マルコス政権期における生権力とろう者社会
 1.「周縁」の(不)可視化
 2.慈愛と支配

第Ⅲ部 現代的視座:線を攪乱する/描き替える

第5章 言語のヘゲモニーを解体する──ろう者の生活
 1.ろう者と市民権
 2.国語とバイリンガル教育
 3.音声中心主義を裂く──ろう者の身体性と言語の自己決定
 4.デフネス──価値転換の二経路と資本の相互転換

終章 総括──〈アビリティ〉を問いなおすために
 1.感覚の植民地主義と言語のヘゲモニーの視座──問題提起の再確認
 2.ろう文化研究・障害学への理論的貢献
 3.植民地期・マルコス期・現代における実証的知見の統合
 4.本研究の社会的意義と応用可能性
 5.今後の課題と展望

付録 略語
文献目録
あとがき
索引(人名/事項)
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