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東アジア安全保障の論理

東アジア安全保障の論理

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商品説明
「なぜ北朝鮮は超大国に攻撃的なのか」「日本の平和主義とは何だったのか」などなど。日本の安全保障に重要な7つの謎を解き明かす!

「なぜ東アジアにはNATO型同盟が作られなかったのか?」「米中2極の東アジアは安定的なのか?」「なぜ北朝鮮は超大国に攻撃的なのか?」等々……。日本の安全保障にとって避けて通れない7つの「パズル」を、国際政治学の理論を使って読み解き、日本がとるべき政策をも導き出す。歴史研究と理論研究のあるべき関係も考える。
目次
序章 どのように国際政治のパズルを解くのか――理論的事例研究のススメ
 はじめに
 1 国際政治学における理論研究の意義と定性的手法の役割
 2 東アジアの事例を分析する意義と本書の構成

第1章 国家はどのように同盟の分断と結束を目指すのか――冷戦初期の中ソ同盟とアメリカの戦略
 はじめに
 1 構造的リアリズムへの批判
 2 動態的同盟理論とは何か
 3 事例分析――中ソ同盟の形成と崩壊
 おわりに

第2章 なぜ東アジアにハブ=スポーク型同盟が形成されたのか――ネットワーク連関と同盟システム
 はじめに
 1 多国間同盟不在の説明とその限界
 2 SENETアプローチの同盟政治への応用
 3 事例分析――同盟模索の過程を追跡する
 おわりに

第3章 なぜ北朝鮮は超大国に攻撃的態度をとるのか――「弱者の恫喝」と安全保障依存の論理
 はじめに
 1 小国の「非合理性」と「弱者の恫喝」
 2 非対称的強制の理論的説明
 3 事例の特徴と仮説の検証方法
 4 北朝鮮のソ連およびアメリカに対する行動
 おわりに

第4章 弱者による強者への「アメ」の政策はなぜ成功したのか――ソ連・中国に対する韓国の北方外交
 はじめに
 1 「アメ」の政策研究
 2 研究デザイン
 3 事例分析――北方外交の過程を追跡する
 おわりに

第5章 日本の「戦後平和主義」とは何だったのか――安全保障政策に対する規範的・現実主義的制約
 はじめに
 1 日本の反軍主義をめぐる論争――先行研究の批判的検討
 2 日本の反軍主義の構成要素――折衷主義モデルと研究デザイン
 3 事例分析――規範的要因と現実主義的要因の検証
 おわりに――安全保障政策の変容と折衷主義モデルの有用性

第6章 なぜ日本の北朝鮮外交は失敗したのか――国内要因からの分析
 はじめに
 1 2つの国内要因と外交政策
 2 事例分析――2001年以降の日本の北朝鮮政策
 おわりに

第7章 米中2極の東アジアは「安定的」なのか――米ソ冷戦と2極安定論で考える
 はじめに
 1 中国の台頭と国際システムに関する論争
 2 2極安定論の因果メカニズムと米ソ冷戦
 3 米ソ冷戦の「永い平和」と米中「新冷戦」の安定性
 おわりに

終章 歴史研究と理論研究のあるべき関係とは――国際政治をよりよく理解するために
 はじめに
 1 歴史研究と理論研究の統合論とその背景
 2 理論研究と歴史研究の「統合」の問題点
 3 歴史分析と理論分析はどう違うのか――日ソ国交正常化交渉研究を事例に
 4 「対話のある棲み分け」と相互尊重に向けて

おわりに

あとがき
事項索引
人名索引
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