不機嫌を撒き散らす、陰口・悪口を言う、悪い習慣がやめられない――。私たち人間は、幸せになりたいと願いながら、不幸への道をひた走るような行動をしてしまいがちです。物事や人間関係がうまくいかなくなって初めて、自分の思考や行動を反省し、問題点に気づきはするものの、それまでの思考・行動を変えることは簡単なことではありません。
だからといって、いつまでも自分を変えられないでいたら、〈不幸まっしぐら〉な道を転げ落ちてしまう……。そんな、「変わりたい、けれども変われない」自分のありようを見つめた上で、その思考や行動のパターンを無理なく修正していくノウハウが、仏教にあるのです。
本書では、私たちを〈不幸まっしぐら〉な道へと導くものとして、➀満ち足りなさを補おうと貪る心、②他人に対して抱く怒りの心、③真理や道理への無知から生じる愚痴、の3つの原因(仏教用語で三毒という)を挙げて、その三つをコントロールし、少しずつ取り除いていくコツを紹介します。
その実践方法を具体的にお伝えするために、不幸へと転がりつつある人のケースを「感情を制御できない人」「決まりごとが守れない人」「利己的で欲深い人」「無知で苦しむ人」「思いこみが激しい人」「チャンスをつかめない人」の6つ(全6章立て)に分け、計30の事例を挙げて、不幸を招く原因・待ち受けている末路・思考や行動を転換する仏教的な生き方を解説します。30話のそれぞれに、〈不幸まっしぐら〉な場面を描いたイラストと、「かみしめ」の一言メッセージが付されています。
老若男女から寄せられるたくさんの人生相談に乗って、仏教の教えに基づいた解決の糸口を提示してきた著者が、「不幸を嘆く前に、できることがあります!」と訴える、人生をより良く生きるためのヒントが満載の一冊です。