私たちは有害な化学物質について、見て見ぬふりをしていたのかもしれない。あるいは代替物があると聞いて、安心していたのかもしれない。だが増 えゆく肥満、ADHD、自閉症、不妊などと、化学物質とのつながりを否定することはできないのだ。
環境保健の世界的な研究者で、小児科医でもある著者が、私たちの健康に甚大な被害を与えうる内分泌攪乱物質(EDC)と呼ばれる化学物質について、それが職場や学校や家庭や食べ物などのどこに含まれているかを丁寧に解説。そして、それらが、神経、代謝、生殖、免疫などの病気に直接関与していることを示す、驚くべき証拠や研究結果を紹介する。また、これらの物 質の継続使用を可能にしている政策や企業方針の問題点についても指摘する。
また私たちの日々の生活や家族の命を守る方策として、いますぐできることを提案する。
『沈黙の春』の流れを汲む警世の書。