◆自由な写真表現をめざして
海外のシュルレアリスムや抽象美術の影響を受け、1930年代から1940年代に全国各地に花開いた写真の潮流前衛写真。写真家、画家だけではなく、詩人やデザイナーをも巻き込み、新しい表現を追求する大きな磁場となりつつも、やがて時代の波にのみ込まれていった前衛写真の相貌と本質に迫る!図版約180点を収録。
◆収録作家
天野龍一、伊藤研之、瑛九、音納捨三、恩地孝四郎、小石清、河野徹、後藤敬一郎、許斐儀一郎、小林鳴村、坂田稔、椎原治、高橋渡、田島二男、田中善徳、田渕銀芳、樽井芳雄、永田一脩、中山岩太、服部義文、ハナヤ勘兵衛、濱谷浩、久野久、平井輝七、本庄光郎、村田米太郎、安井仲治、矢野敏延、山本悍右、吉崎一人、ウジェーヌ・アジェ、セシル・ビートン、ハンス・ベルメール、ブラッサイ、マン・レイ、アルベルト・レンガー = パッチュ
◆目次より
第1章インパクト 同時代の海外作家
第2章大阪
第3章名古屋
第4章福岡
第5章東京
1930年代日本の前衛写真言説と実践(イェレナ・ストイコヴィッチ)
前衛写真の時代(藤村里美)
作家解説
前衛写真関連年表
◆2022年5月20日(金)より東京都写真美術館で開催される展覧会「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」公式カタログ