時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――
12か月のうちの〈11月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。
【目次】
木靴(マルセル・シュオッブ/大濱甫訳)
十一月の願いごと(イタロ・カルヴィーノ/関口英子訳)
あかるい冬の窓(西崎憲)
深夜(鈴木三重吉)
坂(萩原朔太郎)
丘の上の家(田山花袋)
小春(国木田独歩)
枯葉の記(永井荷風)
秋風(小沼丹)
崩浪亭主人(林芙美子)
最後の一句(森鷗外)
こがらし(岩本素白)
十一月三日午後の事(志賀直哉)
沼のほとり(豊島与志雄)
水(幸田文)
風変わりな死(アルフォンス・アレー/西崎憲訳)
十一月三十日(「長崎ノート」より)(立原道造)
この四十年(ノーラ・ロフツ/小野寺健訳)
十一月のストーリー(レベッカ・マカーイ/藤井光訳)
跋 十一月の音楽(西崎憲)