「法律は悲しみをぶつける道具じゃない」
急患の子どもの心肺が停止。
慟哭する親。無念の医師。糾弾される病院。
医療過誤訴訟で救われるのは誰だ?
法廷版〝ハゲタカ〟、ここに結実!
億単位の賠償金を何度も獲得してきた敏腕弁護士の雨守誠。雨のように大金を降らせることからレインメーカーと呼ばれる彼に、ある日総合病院から依頼が入った。急死した二歳児の両親に医療過誤で訴えられた病院と医師を弁護してほしいというのだ。救えなかったら医者か悪いというのは偏見だ自身の信念に基づき、雨守は医療現場の矛盾や不条理に斬り込んでいく。弁護士の執念を描き切る法廷サスペンス。