ゲームを降りるゲームもやめて、遊びに出かけよう。
哲学者永井均の大ファンである著者が、永井の哲学や瞑想についての文章、そして著者の四代前の師匠にあたり永井も仏教を超える価値を認めた内山興正の坐禅論を手がかりに、坐禅とは何か? 坐禅がどうやって人生を変えるのか? に迫る。
「本音を言えば、私は坐禅に救われたという気がします。つまり、私の場合は効果があったと言わざるを得ません。その効果によって、「人生を改善させたい」という病気がようやく治ったのです。しかし、それまで坐禅中にどうしようもない退屈を味わったのは否めませんし、坐禅の効果に気づくためには「私なんか、どうなってもいい」という境地が通過点でした。今はどうかと言われれば、坐禅という大いなる退屈を楽しんでいるのです。」(本書より)