はじめに
第一部 神話・歴史編 剣の思想、武の文化
1 古代の叡智と想像力
天の沼矛 創造のシンボルとしての剣
ソルヴェ・エト・コアギュラ 溶解から凝固へ
カミ/ヒダリミギ/ヒミツ 言霊の融合
天の御柱 旋回運動と宇宙の同調
みとのまぐわい 右旋左転の原理
神剣伝説 天之尾羽張/伊都之尾羽張
三貴神 禊の来歴
誓約 対立する力による生産
岩戸隠れ 舞のサユウ
甲矢・乙矢 拡散と求心
八岐大蛇 草薙剣のはじまり
神秘の剣 天叢雲剣とカデュケウス
天羽々斬 「十拳剣」変容
八重垣 秘伝「くねり打ち」
青銅の蛇 太古の記憶
カータナ 威徳の剣として
国譲り 「手乞い」と「手ほどき」
2 術の誕生
日本剣術、三つの古の流れ
義経伝説の謎
妙術「一之太刀」 塚原卜伝
燕飛・猿回の雄姿 愛洲移香斎
「まろばし」の剣技 上泉伊勢守
一刀両断 活殺自在の剣
兵法「二天」 宮本武蔵
エメラルド・タブレットと空
間奏 調和の美 『魔法の笛』のメッセージ
3 術の様相
道場の時空間 東西南北
形 稽古照今
打太刀・使太刀 術理の妙
目貫と労宮のツボ
4 術の象徴と秘密
労宮と湧泉 天地とつながる門
三角形の教え 礼に始まり礼に終わる
五芒星の行法 宇宙法則のシンボル
黄金比と白銀比
交差する円・ヴェシカパイシス
七星剣の由来
「イ・エ・イ」 掛け声の言霊
聖杯と聖槍 または勾玉と剣
サクラ 聖なる秘密
間奏 東西文化考 フランス語で稽古をつける
第二部 稽古・実践編 身体技法と空間の修め方
1 稽古の基本
礼法 「正座」の美
黙想 遍在する意識
座礼 三位の祈り
手ほどき 重力に乗る
自然体 腕を道具に変える
立つ 湧泉のツボと丹田
歩く 重心で大地を踏む
間奏 形稽古 あるエピソード
2 稽古の展開
持つ 伸筋制御のメカニズム
打つ 身体開合の動き
結ぶ 気のエネルギーを放つ
合気 見えない術の正体
活人剣 日本武道の真骨頂
構える 丹田を錬る
見せる 身体に陰陽をつくる
入身 密着・真剣勝負
見る 「観の目」強く
うつす 「水月鏡像」の境地
居合 凝縮と拡散
残心 不生不滅の剣
間奏 「朝顔の手」
3 稽古の究極、剣の極意
「二つの円」 宮本武蔵
「黄金螺旋」 上泉伊勢守
おわりに
あとがき
参考文献